アバルト595Cサスペンション ブラッシュアップ
とても綺麗に維持をされているアバルト595Cは、サスペンションのリファインご依頼を頂きました。
アバルトのサスペンションは、ノーマルの個体差が多い事が起因し、1台づつ個性を持っている事が良く無い意味での特徴です。
ダンパーの性能と、アライメントの数値のアンバランスは特筆すべき点でして、まっすぐ走らない・アンダーステア傾向・タイヤ偏摩耗
など嬉しくない現状を引きずったまま乗り続けられている事が多い様です。
個体差を拭い、良い状態にブラッシュアップするにあたり大切なのは
◆車両の現状把握
◆ユーザーの求める内容の把握
◆適したパーツの選択と提案
◆確実な組付けの実施
◆組付けた製品が正常であるかどうかの組付け後の確認
◆確実なアライメントの把握と調整の実施
◆数値的・テスタ的にOKであっても実際に走らせてどうなのかを確認
◆最終的に得られるユーザーの声が、求める内容と提案内容に相違が無く、満足を得られるか
これらの内容がクリアできた時、良い結果をご提供できた!となります。
アバルトにセットさせて頂く、サスペンションパーツの中で最も実績が多いのがこちらの組み合わせです。
「ハイスペックスタンダードダンパー+オリジナルスプリング」
今回もこちらのセットを組付けさせて頂きます。
サスペンションと合わせて、ホイールスペーサの装着ご依頼も頂いています。
セットするホイールスペーサは SessA ブランド 11.5mm PCD98X4H です。
リヤ側に11.5mmを装着する場合は、ハブセンターの立ち上がり寸法の都合上、ハブキャップをスペーサ側に付け替える必要があります。
専用の工具で、キャップを抜き取り。
取り外したハブキャップをスペーサ側に付け替えます。
この時の勘合具合は、キャップの個体差によりフィット感に違いがあります。
較差がキツイ場合は、治具を使ってプレスなどで丁寧に入れる必要があります。
逆に較差がゆるい場合は、シーラなどを塗布して隙間を埋めてフィットさせます。
硬まる接着剤を使うと、後で取り外すのが難儀になりますので要注意。
セットアップ完了!
フロントは10mm リヤ20mm+少し の下げ幅でカスタムカーでは無く、バランス重視の仕上がりに整えました。
しっかりと動き、路面を捉え、ハイウェイでの安定感を向上・悪路走行の不安定さを改善、とても乗り易く心地よいアバルトにリセッティング・ブラッシュアップの完了!
Written by Hashimoto