ジュリエッタのエアコン修理
ド派手な分解と共に
今年のエアコントラブルはまだまだ続きます。
ジュリエッタは、エアコン関連のブロワモータが動かなくなり、モーター交換を行うのですが、この機会にエアコンボックス側についても徹底的に手を施しました。
ジュリエッタのブロワーモータを交換するのは、ダッシュボードを外すのが本来の方法であります。
以前にペダルボックスなどを外して組み換えを行いましたが、エアコンボックスにまで手を掛ける場合は潔く全てを取り外すのが正解。
左右のドアまで外すと言う、なんとも滑稽な作業を強いられます。
もう少し、上手く設計してくれると嬉しいですが、そこはイタリアンの愉快な所と笑って受け流しましょう。
車輛の室内前方・中央に鎮座するエアコンボックス。
ここにあらゆる制御部品が集約されています。
今回は、ヒーターコア・エキパン・アクチュエータ複数・ギヤボックスなど、この時に交換すべき稼働部品と、機能部品を組み換えます。
アクチュエータは、既に壊れており、樹脂部品が折損していました。
その対策なのか、エアコンボックス側にはフラップを固定する為のビスが打っているのを発見。
正常稼働するように、各部を組み換え、応急対策も解除し本来の状態に戻します。
コンプレッサ側にも不具合が起きていて(28万キロ走行した1750です)、そこも合わせて組み換えを行います。
おそらくですが、悪いのはココ。
PWM制御のソレノイドバルブです。このバルブにより、コンプレッサの稼働率を制御する仕組みです。
電子制御コンプレッサですね。
OEM品のコンプレッサは、若干形状が異なりますが電極側の加工などにより対処が可能。
コンプレッサオイルを充填し、組み付けを行います。
距離を乗れば、色々な所にトラブルが起きるのはその車の個性だと思い、車とお客様の意向に合わせて作業のご提案を行っています。
しかし、エアコントラブルの多い夏でした。
Written by Hashimoto