ルーテシア3RS このところ増えて来たトラブル

定番のトラブルと言うには、未だ発生件数が少ないもののこれから先は間違い無く増加傾向にあると予想する箇所があります。
それは、冒頭画像にあるホースの破裂。
今回は、破裂前の未然交換をご案内させていただいた為、取り外したホースは正常な状態であります。
エンジン冷却系統の構成部品のひとつでもある、ウォーターホースでして、装着箇所はヒーターコアとシリンダヘッドを繋ぎます。
このホースには構造上の劣化注意点があります。
液体流量を制限する、オリフィスがホース無いに仕込まれいてオリフィス前・後で圧力に対しての力の受け方が変わるためでしょうか疲労の掛る部分とそうで無い部分が触って分かる位に違いが生じます。

オリフィス前の箇所は、疲労蓄積の結果として柔らかくなります。
オリフィス通過後は、ホース本来の硬さを維持します。

指先で同じ様な力を与える物の、その潰れ方の反応が大きく異なります。
軟化したホースは、冷却ラインの高圧に耐え難くなり、最終的には裂けてしまいます。
そうすると、クーラントが盛大に漏れてしまい、自走不可能な状態に陥ります。
見え辛いですが、位置的にはこのあたり。サーモスタットハウジングの後ろ側に位置します。
純正のラバーホースは、入手困難になりつつあり欲しい時に欠品..という事が多いです。
今回は、純正では無くシリコンホースを用いた強化仕様にコンバージョンを行いました。


2本並ぶヒーターホース、上は未交換のラバーホース。下は交換済のシリコンホースです。
今後の自社ストックパーツとして、備えとして用意しようと思います。
Written by Hashimoto













