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工場通信

プジョー208 軽量フライホイールの作業を始めます-3

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高らかに掲げたのは当社ご自慢のオリジナルフライホイールです。純正の極重フライホイールはこんな所まで片手で持ち上げるのは不可能です。現代の車のフライホイールは本当に重過ぎます。よくフライホイールを軽くするとトルクが減るとか、下がスカスカになるとか、耳にする話です。それはエンジン排気量に対して合っていない程の軽量品の話です。今回のように純正が逆に重すぎる場合、パワーロス・トルク低下にも繋がります。

フライホイールの交換時は、クランクシールも交換します。1.6ターボのクランクシールは、プジョー106s16と同じ物が使われています。交換時には専用のSSTを用いると、正確に・スピーディに施工できます。
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半分くらいの深さまでシールを入れます。

専用のボスをクランクシャフトに固定します。
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次にボスに対して、インサートカップを取り付けます。
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センターのボルトを締め付けていくと。
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ご覧の通り均一に圧入する事が可能です。
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いや~道具ってすばらしいですね。

こちらがオリジナルのフライホイールキットです。
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フライホイールの裏側はザックリと肉抜きしています。
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この重量が乗り易さと、楽しさを丁度良いところでシンクロさせた融合点です。

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増し締めマーキングを行ってフライホイールの取り付けは完了です。
8Nm.⇒30Nm.⇒90°です。そうすると実測トルクは78Nm.~80Nm.で締まっています。角度締めの場合、塑性ボルトを伸ばしながらトルクをかけていますので、78Nm.付近のトルクが暫く一定に保たれながら締まっていきます。ですので、一発目に78Nm.をセットして締め付けるのとは異なります。

同時に交換した部品は
クラチレリーズシリンダ・ミッションマウント・補助クーラントポンプ・ブーストコントロールバルブ・エンジンサーモスタットです。
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これらは単品交換しようと思うと、それなりに分解が必要であったり、作業性が悪かったりと、壁が多いですが分解のついでであれば非常にスムーズに交換可能です。

走行距離を重ねた方々は、一般消耗品も合わせて交換しておく事をお勧めします。

さ~、ビンビンと軽快に回るエンジンに仕上がりましたよ~!
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エンジンの基本運動性能を上げると、これまでに付けたアフターパーツの効き具合も一際上がりますよ。