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工場通信

DS3レーシングはこの作業でトルクもパワーも復活しました

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DS3レーシングは車検整備の引き続きで、追加整備を進めています。オイル漏れが複数箇所から発生していた事も有り、さらにはこれまで長期間に渡ってぐずっていたエンジンの整備も施工する事に。

オイル漏れの修理箇所の一つ。カムカバーに交換です。1.6ターボに使われているカムカバーは、幾度となく部品の変更が繰り返されています。今回装着するカバーは最も新しいタイプ、最新版を装着します。外観上も大きく異なりますが、おそらく素材や内部構造にも手が加えられているものと思われます。
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新形状となり。CITROEN RACINGのロゴプレートが装着出来なくなったのは残念ですが、それ以上の性能面に期待したいです。

カムカバーの交換にあたり、外せない作業があります。
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エンジンの性格を決めると言っても過言では無い、バルブタイミングの点検・そして調整です。
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今回の測定では、過去最大のカムシャフト角度のズレを確認できました。
基準点に水平器をセットし、その水平角度に対して何度ズレているか?を確認するのですが、インテークカムシャフト側で5度異常のカム遅れとなっていました。

その場合、タイミングチェーンの伸びを疑う必要もあります。SSTによりダミーテンショナをセットし。寸歩測定を行います。今回は基準値ギリギリでしたが許容範囲に収まっています。
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マニュアルによると、このようなSSTをカムに対してセットし、その位置で角度を決定するという内容ですが、自分はインテーク・エキゾースト共にそれぞれをアングルメータを使い微調整を行っています。その後、ロックツールが正しく入るか?を確認しています。

決して単純では無い作業ですが、この作業で作業前・作業後のエンジンの基本状態を正確に判断できます。

組み付け後は驚くほどにエンジンの調子が良くなりました。
タイミングベルトの交換こそ、チェーンの場合は不要ですが、その位のサイクルでこのような作業を施すことをお勧めしています。