デモカーアバルト 2020年初モディファイ

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皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。本日より、新年の営業を開始しました。今年初の投稿は、昨年より進めていますデモカー595が更に進化しましたのでご報告です。
おめでたいレッドアルマイトの施された、強化エンジンマウントコンプリートKITを取り付けて行きたいと思います。

エンジンの前後方向の揺れの抑制に直結するのが、エンジンロワマウントです。アクセルのオン・オフ操作でエンジンは前後方向に激しく動こうとします。純正のマウントは、適度に前後の揺れを抑えながら振動を吸収する様に設計されています。
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今回の強化ロワマウントの場合、揺れ量を1/3程度まで抑える様に設計されている為、ラフにアクセルワークを行っても前後への揺れが激しく発生しません。モータースポーツシーンではその恩恵を強く実感できます。エンジンの動きを抑え込む=トラクションの逃げが無くなりますので、パワーを瞬時に路面へと伝達する事が可能になります。

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構成部品の全てが、アルミ削り出しという贅沢な商品です。分解を可能な設計としており、内部の振動吸収体が劣化した際はラバーの交換を行うことで、新品時の性能を取り戻すことが出来ます。

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ハードな見た目・抑制する振動・それでいて、ビンビンと伝わる不快な振動が無いのが魅力です。

続いては、エンジンのアッパーマウントです。
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クーラントタンクの下側が装着位置となります。
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アッパーマウントは、重量物を吊り下げる様な形で装着されています。お疲れ状態になると、エンジンの搭載位置が全体的に下がります。前後の動きを抑えるのはもちろんの事、ハイスピードコーナー時のエンジン本体の左右への揺さぶりも、強化マウントの場合はガッチリとホールドします。横Gに伴うエンジンの偏りは、コーナー中の車体への影響も大きいです。イメージとしては、重たい物が左右へ振られる振り子の様な影響が出て来ますので、それらを抑えることにより、コーナリング中の姿勢安定にも効果があります。

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こちらもアルミ削り出し、内部の振動吸収体は組み替えが可能な設計です。

リザーブタンク固定用のネジ穴と、高さを合せるためのカラーも備わり、設計が完璧です。
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こういう小技がしっかりとしているのは、装着する側としては嬉しい限りです。

最後はトランスミッションマウントです。
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バッテリを外し、エンジンECUとバッテリトレーを外すと、全貌が明らかになります。今回の3点の中では最も交換に手間の掛かる箇所です。

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トランスミッションマウントは、ミッション側の揺れの抑制に直結する箇所ですので、お疲れ状態になるとミッションの操作性に影響を及ぼします。全くみえない場所だけに点検する機会が少ない部分です。

構造が凝っていまして、万が一マウントに問題が発生し、マウントが脱落しそうな場合でも抜け止め構造になっています。
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その場合、アルミボディにアルミ素材が乗っかりますので、振動が増えますが、危険事態を回避できる安心設計です。

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こちらも先程2点同様に、振動吸収体の組み替えが可能です。

コンプリートの組替えを終え、試運転を行うのですが、さぞかし強い微振動が発生すると思いきや、言われなければ気付かないレベルの乗り味です。それでいてしっかりと揺れを抑えていますのでトラクションの掛かりが良く、揺さぶられも無く、乗り易いです。

こういった強化パーツは、百聞は一見にしかずです。装着をご検討頂ける方は是非ともご試乗下さい。

ただし、注意点として当社のデモカーはかなり楽しい仕上がりになっています。
マウント以外の効果に驚き、物欲が増えるのは間違い無いと思います。

トータルバランスの優れた、普段使いにも、サーキットでも、めちゃくちゃ楽しい仕様になっています。

ご試乗をお待ちしています。

Written by Hashimoto

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