足回りからの異音修理・500やミトでは定番です

昨日に続いての 異音 の原因と解決策です。
今回の車輌はフィアット500 ツインエアーで発生していた内容をまとめました。
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症状としては、走行中(低速の方が気になる)に段差などを越える際に「コト・コトコト・ゴクン」と耳障りかつ、
発生周期に合わせてボディに伝わる振動が何とも気持ち悪いのです。

今回のケースは、過去にも例がありますので比較的短時間で原因の解明ができました。
気になる異音の正体は、ここです。
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フロント・ストラット・アッパーマウントです。
この部分の固定方法にそもそも問題があると常々思っています。
数年前までは、ストラットの固定方法=アッパマウントをストラットタワーよりボルト数本でガッチリと固定するのが定番でした。
最近は、ガッチリが主流ではなく、ソフトに挟み込んで固定する事が多いです。
その為、ストラットはボディに対してはいつもフローティング状態であるのです。
どういう事かと言うと、例えばリフト上に車輌を上げ、足回りがだら~んとなった状態で、ストラット本体を下から上へ持ち上げる
様に力を与えると、フローティングしているわけですからクリアランスの分量は ゴクン と上へ持ち上がるのです。

走行中であっても、画像にある部分は衝撃の際に微量に動いてしまうのですね。
荒れた路面でサスペンションがバタバタと跳ねる様な状況では、一層その部分の動きは大きくなります。

マウントが新しいうちは、異音の発生には繋がりません。
距離を重ねるごとに、先述の擦れを繰り返しますからマウントのゴム部が擦り減ってしまい、音の発生へと繋がります。

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車輌より取り外したマウントと、新品のマウントです。
擦り減っているとは言っても、見た目にすぐ分かるほどの違いはありません。
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では、ストラットハウジング裏側から見てみるとどうでしょう。
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新品のマウントをハウジングに当てて、その中で回転させる様な力を加えても遊びはなく、ピシッと位置決めされます。
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取り外したマウントでは、同じ容量を力を加えると動いてしまいます。
マウント本体にはベアリングも組み込まれていますが、ステアリングを左右へ切る際には、画像の様な現象が起きているのだと
考えています。それが結果的に音に変わり、不快感をもたらすのでしょう。

ストラットの分解を伴う作業ですので、最終的には4輪アライメントが必要となります。
こういった機会に、リジカラの組み付けを組み合わせるお客様も多いです。

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