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工場通信

ムルティプラの整備のご依頼、増えています

2014/10/17 | フィアット

根強い人気のムルティプラが、走行距離と年数経過を重ねリフレッシュの時期なのですね。
特に旧ムルと呼ばれる、前期モデルの人気は強く、中古相場でも良い値段がついていますね。

当社にも頻繁にムルティプラが入庫しています。
ルーティーンメンテナンスから、車検整備・リフレッシュに至るまで内容は様々です。

クラッチを踏んだ際に異音がする、という内容で入庫中のムルティプラは、定番のクラッチベアリング
及びクラッチカバー・ディスクの消耗によるものでした。
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分解点数は多いですが、この機会に行える内容は多いです。
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ディスクの減り具合は、十分に交換時期と言えるものでした。
取り外したディスク:6.4mm
新品のディスク:7.8mm
消耗は1.4mmという事になります。クラッチディスクは、1mmの差でもペダルの踏力に差が出ますので
1.4mmも減っているとクラッチペダルを踏む力は結構増えます。
クラッチの交換作業を終え、納車をする際にお客様より「凄くペダルが軽くなった」とのお声を聞く事が多いです。

その後のクラッチミート時にガクンッとエンストする事もよくあります。
それだけフィーリングに変化が出るということですね。

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そしてこちらはクラッチカバーです。
ダイアフラムスプリングの本数に違いがあるのがわかります。
外したほうのカバーは、ベアリングとの干渉部も減っている事が拡大画像で確認できます。
部品の一部が消耗=段差ができますので、異音の発生にも結びつきます。

ちなみに、このダイヤフラムの本数・形状の違いは性能的差はほとんどありません。
個人的な好みの問題で言うならば、新たに組む方の本数が多い方が好きです。
動きがスムーズで、異音発生し辛い様に感じます。

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これがクラッチ・レリーズ・ベアリングです。
役割の割りにベアリングサイズが小さい為、ディスクの滑りよりも早期に不具合が発生します。
クラッチペダルを踏んでいる時間と、ベアリングの劣化速度は比例します。
信号待ちでのクラッチペダル踏みっ放しは、ベアリングに負担をかけるので避けたいですね。

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この機会に合わせて行う追加整備は、ロワアームの交換とオイル漏れを起こしていたドライブシャフトブーツの交換
に加えて、作業中に発見したセルモータ固定ボルトの交換です。
画像では分かりづらいですが、ねじ山が伸びています。指で触ると不均一なボルトの状態が確認できます。

この次も、ムルティプラ総リフレッシュ作業が控えています。
ムルティプラ愛好家の方は必見な内容をお届けします。