ツインエアーデュアロジック クラッチなどの整備進行中-2


クラッチ・デュアロジックの作業を進行中のツインエアーです。
走行距離の割に各部の消耗が激しい事が印象的な1台です。
画像は、クラッチ・レリーズ・レバーです。先端の球面状のくぼみの個所を、アクチュエータの一部が押し込んだり、引いたりすることでクラッチの接続・切り離しを行っています。
アクチュエータは、様々な情報を基に演算し最適なクラッチポイントを実現するのですが、その接触部位に消耗が発生すると、クラッチ操作が不自然な状態になってしまいます。

今回のこのレリーズレバーは消耗が激しく、寸法的にも大きな減り具合を確認しました。


新品部品のくぼみの最も深い箇所は4mmです。

消耗した部品の同じ個所で 5.3mmという実測値でした。

クラッチディスクの消耗も普段よりも多めです。

先日もお伝えしましたが、カバーの消耗が本当に激しいです。

ガリガリに減っています。
3ペダルのマニュアル車なら、信号待ちではクラッチペダルから足を離し、ベアリングを労わるといった配慮もできます。デュアロジックの場合その様な気遣いが出来ないのでゴーストップの多い地域での使用期間が長ければこの様な状態になり易いという事になります。
結局のところ、車は機械ですからね。使用環境によりその個体にも差が出てきます。

各部の組付けを進め、4輪アライメントを行います。

フロントタイヤの偏摩耗が非常にひどかったのも印象的です。

おそらくつい最近タイヤを交換されていそうだったのですが、あまりの内減りにフロントタイヤ2本を新調します。
アライメント作業でその答えも出てくる事でしょう。

Written by Hashimoto

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