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工場通信

ムルティプラ・リフレッシュ Part4 「フロントサスペンション及びマウント類の整備」

今回の作業は、多岐に渡り分解を行っています。
この様な機会は、今必要な整備・部品交換に加えて、今後必要になりそうな内容も同時に行う事をおすすめしています。
そうする事で、結果的に必要となる費用を抑えることが可能です。
もちろん車の状態は更に良い仕上がりになります。

今回はクラッチ廻りの整備を行っていますので、サブフレームが取り外された状態です。
先日お送りしました、オルタネータの交換もその流れでの一連作業となります。
今回はその中でも足回りや、マウント類・ブッシュを含むアーム類も合わせて交換を行います。

劣化したブレーキホースは安全面で非常に不安です。
アルファ・フィアットのブレーキホースは年数経過と共に、ひび割れが生じる事が多いです。
特にフロントブレーキホースの劣化が激しい状態である事をよく目にします。
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乗り味をシャキッとするならば、ショックアブソーバの交換は外せません。
今回はビルシュタインのB4をチョイスします。
B4は随分とメジャーになってきました。
黄色では無いビルシュイタインにピンッと来ない方も多いとは思います。
メーカーにとってのB4のポジションは、純正相当品としての設定ですが、実際の乗り味は間違いなく純正のそれ以上です。
不快な硬さを感じさせずとも、ビルシュタインらしいガスダンパーの機能を快適に味わうことができます。
車高はノーマル・乗り心地を良くしたい、という方には最適なチョイスです。
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エンジンやトランスミッションのマウントも交換しておきたい消耗品のひとつです。
ムルティプラには3点のマウントが使用されています。
重力に対してぶら下がる様に組まれています。
交換する事で、エンジンや駆動系の微振動が緩和されます。
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サブフレーム本体も、数点の付属品を交換します。
サスペンション・ロワアーム スタビライザブッシュです。
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ロワアーム本体は、殆んどの場合に先端のホボールジョイントに不具合が発生します。
内部にガタが発生する為、リペアパーツの供給が無い為、アッセンブリーでの交換となります。
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そして、スタビライザーブッシュです。
こちらは純正部品としての供給がブッシュ単体では設定が無い為、社外品を使用します。
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外したブッシュを確認すると、ゴムが変形しています。
スタビライザー・バー本体を咥え込む力が低下しますので、ちょっとした拍子にコトコトといった音を発します。
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地道な作業ですが、フレーム固定用ボルトの手入れも大切です。
組んでしまえば見えなくなりますが、タップやダイスを用いてねじ山の錆びを清掃します。
このサブフレームボルトは水分にさらされる事が多く、凝結部よりも突き出した箇所に錆びが発生します。
確実な締め付けトルクを管理する事と、今後の錆びを防ぐ為の対策が大切です。
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綺麗に掃除を行い、組み付けを行う前に、リジカラを組み付けます。
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サブフレームが大きく、そして重量のあるフロントセクションに対してのリジカラは確実に効きます。
リジカラという部品、たったのこれだけで?という気がしますが、その効果は大きいです。
取り付ける車により、効き具合が変わるのも面白い点です。
サブフレームを取り外す作業の際もそうでない場合も、是非ともおすすめしたい内容です。

オルタネータを交換する作業にあわせ、オルタネータ~バッテリ間にダイレクトケーブルを取り付けます。
これは、ステージ1メンテナンスに含まれる作業でもあり、電圧降下を防ぐという意味でも重要な作業です。
ムルティプラは、整備性の良い車輌ですがオルタネータ廻りは窮屈ですから、こういった分解時に同時施工できるのは
嬉しい事です。
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ムルティプラのエアコンベルトには、張りの調整機構が無いという事をご存知でしょうか。
ストレッチベルトと呼ばれるベルトを使用している為、専用のツールを用いながらベルトを取り付けます。
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クランクプーリにベルトを半分引っ掛け、その後はツールを介してプーリを回転すると、ご覧のように取り付けることができます。
緩んだ際の調整ができないのは難点ですね。

順調に各部の組み付けが進んでいます。
今後は、冷却系等の整備や、ステージ1メンテナンスの続きを行いながら作業を続けていきます。
乗るのが非常に楽しみな状態になってきました。