「MCB®」センター装着用 いよいよ入荷!
アバルトやフィアット500専用 MCB®


構想から7ヶ月 ようやく納品完了したのは、本日届きたてホヤホヤの MCB®です。工場通信のご愛読者様ならピンっとくるはず。思い返せば今年の6月、まだ夏前でしたね。当社のデモカーが豪華なトラックに乗せられ、アイシン精機に運び込まれました。現地での入念なセッティングを基にアバルト&チンクの為に本気で作り込まれた、剛性アップと逃がしを高次元でバランスさせた モーションコントロールビーム MCB®をようやく皆様の愛車でご体感頂く事が可能になりました。
お値段も決まりました。価格については、最下段に記載します。

ラゲッジスペースに梁強度を持たせるべく、両端の壁面へと装着する設計となりました。ボディ後方の空間部は、モノコックボディの中でも強度が不足しやすくタワミや歪みの生じ易い場所です。強度を補う為に設計されているのでは無く、逃がすべき力は逃がす目的であるのが MCB の特徴。繋ぐ・固めるでは無いと言うことです。
製品には、MCB本体・取付説明書・取付ボルト・カラー・取付後に貼り付けるラベル が付属されています。
センター用はある程度の工具をお持ちであれば、個人様での取付も可能な設計としています。

アバルト595C に装着しました。
カブリオレボディにも非常によく効きます。どうしてもボディ剛性が不足しがちで、細かな路面凹凸に対して小刻みに震えるボディ振動を緩和させる効果を感じることができます。

左側の取付箇所はこの部分です。リヤシートの取付部の一部でもあるこの場所は、トランク床面から垂直に立ち上がり、リヤタイヤハウスと隣接する場所です。空間部分に位置する箇所に対して、横方向に梁としてMCBを取り付けます。

右側はこの場所ですね。左側と対照的な位置関係であり、同じくシートの取付部です。MCBの取付を行うとよく分かるのですが、この部分左右対称形状かと思いきや非対称形状になっています。右側のこの向こう側には燃料給油口があり、その為タイヤハウスの形状が左右で異なるのですね。眺めていても分かりづらいのですがステーを取り付けるとその違いがよく分かります。

既存の固定ボルトを取り外します。しっかりと締まっている場所ですので、緩める際は力の入れ方にお気を付け下さい。トランク内の最奥側に位置するため、作業時の姿勢も若干を無理を強いられます。

そして専用のステーを左右に凝結します。

そして、本体の MCB を凝結します。これで作業は完了。後にリリースされるバンパー内部用前後セットと比べると、作業難易度は低くお手軽装着が可能です。

ロードテストを行い、感じるのは「追従性の明らかな向上」です。フロントヘビーなFF車ですので、リヤサスペンションの落着きと安定感が無ければ何気ないコーナリングでさえ不安定な姿勢となる事も多々有ります。ところが、あらゆる路面状況に対してリヤの安定感が向上しているのがドライバーにしっかりと伝わってきます。コーナリング態勢に入る際車はロールを始めます。そのロール態勢に入る際の沈み込み(左コーナであれば右側)時に荷重が乗り始めます。スロットルを開けていくに従い、右後輪に荷重が乗ります。よくわかるのはここからです。路面が荒れていたりすると、この際に後輪の安定感が損なわれ路面をうまく捉えることが出来なくなり、その波及はフロント側にまで及んできます。
MCBの効果がそこに加わると、適度な強度・適度な逃がしによりリヤサスペンションの追従性が向上し、コーナリングがとてもラクになります。これはノーマルサスペンションの収まりの悪いダンパー性能であれば、より一層効果を感じることが出来ます。

また、リヤより感じる跳ねる様な印象を緩和させる事が可能な為、夜間走行時におけるヘッドライト光軸のブレを半量ほどに抑える効果も、開発時の走行において体感しました。

これらの結果、今までよりもドライバーの意に沿う走りを体感できる様になります。

ここから先のインプレッションは実際に装着してご体感頂ければと思います。
おそらく装着中のサスペンションにより、様々な結果が出てくるであろうと想像しています。今後の展開が楽しみです。


MCB アバルト&チンク センター用 価格¥40.000-(税抜き)

装着ご相談をお待ちしています。

Written by Hashimoto

MCBプレスリリース、装着マニュアル(PDFファイル)はこちら

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