フィアット500 1.2 クラッチの減りがなかなかです


クラッチペダルの踏力がかなり必要だったのは、先日より開始しました フィアット500 1.2 MT のクラッチ交換作業です。外したクラッチを確認すると、薄くペラペラな状態になっていました。クラッチペダルが重たかった理由は、ディスクの消耗ですね。ディスクの消耗が進み、薄くなる事で構造上クラッチカバーのダイヤフラムスプリングの角度が立った状態に変化してきます。そうなると、クラッチを切る際に強い力で押し込んでいかなければならない為、沢山の踏力が必要となるという流れです。

でも、大抵の場合にお客様はその重たさ(踏力)にお気付きでは無く「こんなもの」と思われている場合が多いです。その気持ちは分かります。突然重たくなったわけでは無いですからね。徐々に進む車の消耗に体が慣れてしまっているという事です。

こちらがクラッチカバーのダイヤフラム部分です。新品の状態で組み付けを行うと、ダイヤフラムスプリングの角度は、ほぼ平らな状態となります。消耗に合わせてこの部分が立ってくるのですね。そうすると、強い力で押し込む事になる。納得ですね。強い力=最終的には踏力と言うことになります。

フライホイールの増し締めは、ボルトを新品にした上で規定トルク+角度締め付けを行います。1.2LはボルトサイズがM8と、結構細いボルトなのですよね。アバルトはM9です。

トランスミッションの洗浄を行い、必要箇所の部品交換を行いました。

クラッチレリーズフォークとその上下の支持部でも有る樹脂製ベアリング、そしてレリーズベアリングを交換します。

この後トランスミッションを搭載し、クラッチマスタの交換作業を行います。

引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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