ムルティプラ のクラッチ廻り整備
ステアリングラックの交換も同時施工


車検整備でのお預かりをさせて頂いています、ムルティプラはクラッチ系統の整備を中心に作業を行っています。20万キロを越え、まだまだこの先も乗られるというご希望に基づき以前からの課題であったステアリングラックの交換も併せて行う事となりました。ムルティプラでは多いステアリングラック本体からのオイル漏れを抱えていました。国内の部品在庫を確認したところ、1個のみの在庫があったのでクラッチ交換に合わせて交換を行う事ができました。

外したトランスミッションの内部、レリーズベアリングの状態は悪くなっていました。今回の施工をしていなければおそらくベアリングより異音が発生していたであろう状態です。

クラッチディスクの消耗は進行した様で、カバーのダイヤフラムスプリングは中央部が立った状態になっています。

ここの立ち上がり量=クラッチの消耗・そして、クラッチペダルの操作力の重さに繋がります。今回もお客様は、重たさの事はお気付きではありませんでした。日々進む車の状態変化は、毎日乗っていると気付けなくなる物です。だからこそ定期的な点検は大切と言う事になります。

1.2ミリ程の消耗でしょうか。レリーズベアリングの状態と言い、ディスクの減り具合と言い、良いタイミングで交換を行うことが出来ました。

組替え後のクラッチカバーは、ダイヤフラムが平坦な状態になり、見た目に軽い操作ができそうな状態であることが伝わります。

この後、サブフレーム側のスタビライザブッシュの組替え・ステアリングラックの交換を行い作業を進めます。

Written by Hashimoto

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