STACKのメータを188プントHGTに取付


フィアット プントHGT にスタック製のタコメータを取り付けました。
現在は OMORI製を永年使用してこられましたが、作動不良を起こす事が多くなりましたので交換となります。

必要な配線を結線し、気筒数判別を行いいざ始動!
と思いきや、まるで動く気配が無く。。
さて、どうしたものかと考えます。

これまで使用していたOMORIメーターは問題無く作動していました。
何故スタックは動かないの??となります。
タコメータの信号は、エンジンの点火信号を入力する事で作動します。
エンジンの点火信号とは、MSA(マルチスパークアンプ)を取り付ける際に、介入する配線です。
独立コイルの駆動方式には2種類ありまして、イグニッションコイル内にイグナイタが内蔵された物と、イグナイタはエンジンECU内に組み込まれている物とで区別できます。
当社の取り扱う殆どの車が、イグナイタはコイルに内蔵されおらず、エンジンECUに組み込まれている事が多いです。(一部を除いては)

何が変わるかと言えば、信号線のピーク電圧です。
イグナイタ内蔵コイルの場合は、ECUからの信号は5ボルト制御の矩形波となりますので小さな電圧の入力信号でコイルを作動される事になります。
逆にイグナイタ別体コイルの場合は、ECU内で増幅された電圧でコイルを駆動しています。

今回のスタックメータの作動不具合は、この制御方式に原因がありました。
メータのメーカーとしては、超有名でカッコイイメータ=スタックという認識があるのですが、いかんせん英国らしく内部設計は古典的でした。
イグナイタ内蔵コイルの、微弱電圧では動いてくれないのですね。

その点OMORIメータは、そういう入力であっても問題無く作動できる様に設計されていたという事です。流石日本製です。

こういう時は、電気の先生に相談しスタックメータを駆動できる様にする為の回路を用意しました。

無事に作動する様になり一安心です。
ブリッピング時に魅せる指針の動きが非常に機敏でカッコイイです。
瞬発力に優れているのでしょうか。純正のまったり動くメータとは大きく異なる作動は見ていて惚れ惚れします。

車好きは時計や、計器が好きですからね~。
Written by Hashimoto

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