赤いFIAT500は初診点検です

ご新規様のFIAT500 1.2Lは、初診点検を行わせて頂きました。平成22年登録ですが、走行41000kmと走行距離の少ない個体です。ユーザー様は、半年ほど前に大手中古車店で購入、初めてのオイル交換をご依頼頂きましたが、初診点検をお勧めしての今回の作業となりました。登録から10年経過の為、各部に不安材料が見え隠れしている様です。

ここで、FIAT500に行った、初診点検の内容をご案内させて頂きます。

〇 お車のご利用状況の把握・現在までの整備内容の確認

〇 現状把握の為の試運転

〇 充電廻り状況の診断・バッテリー単体テスト

〇 BOSCH SDL診断機による測定作業

〇 ECUテスター接続診断作業

〇 BOSCH FSAテスターによる診断作業

〇 点火廻りの診断作業

〇 リフトアップ下廻り点検

〇 ブレーキ廻り診断・ブレーキオイル劣化診断

〇 基本点検30項目診断

〇保安装置 空調廻りの作動点検

などなど

現状の状態を把握する為、入念な試運転から始めます。左折時の走行立ち上がりに違和感有り、足廻りブッシュのヨレの様な挙動が有り、タイヤエアーの不足が原因でした。直進時、ステアリングセンターのズレも有り、電動パワーステアリングの舵角も点検します。

 

SDL診断機にてサスペション・ブレーキなど状況の把握が素早く出来ます。

ウォーターポンプ付近より水漏れが有りそうです。タイミングベルトの交換も必要です。

ロングライフクーラントの濃度が濃すぎです。ここまでの濃度は、この地域では必要無く、夏のオーバーヒートの原因になります。

フロントロワアーム左右共にボールジョイントブーツは劣化にて要交換

リヤサスペションのリバウンドバッファーも劣化が進んでいます。

ブレーキオイルの交換、リヤブレーキホイールシリンダーも交換したいところです。

スパークプラグは新車時より未交換のままの様です。プラグテスターにて単体点検でも高負荷時に失火が確認されました。

トランスベルトは、ひび割れが多くタイミングベルト交換と合わせて交換ですね。

中古車購入から現在まで走行は少ないですが、以前のユーザー様の未整備分がここに来てすべて作業としてお勧めする事となりました。

安心安全を考えた様、お勧め整備が盛り沢山となってしまいますが、整備内容をご案内させて頂きます。

 

 

 

 

関連記事