デカングーのリフトアップ仕様製作です
ABA-KWK4M 1.6DOHC もリフトアップに成功!


型式違いからのリヤスプリング不適合により、リヤの車高が上がらなかったデカングーの続きです。

フロントは1インチのリフトアップに施工し、リヤは純正寸法と変わらず。アイデアをいくつか出し、チャレンジしていきたいと思います。
問題は、スプリングシート形状が合わないという事。それと、車高が変わらない事。
つまり、車高をアジャスト出来る様にしながら、スプリングシート形状をフィットさせることが理想です。

物作りと、サスペンションチューニングについては得意分野ですので社内環境で解決できそうです。
自社製品のひとつでもある、アバルトのリヤ用アジャスターを用いる案。悪くは無いです。

トーショーンビームの台座にも問題なく装着が可能でした。

もう一つのアイデアは、スプリング台座をユニバーサルに稼働させられる物を用いる事。
サスペンションストロークの多い足回りですから、スプリングの伸縮は頻度もストローク量も多いはず。スプリングの作動ストレスを拭う事で、乗り心地やサスペンション性能にも良い結果が出るのでは!?

本来はモータースポーツ用として用いるのですが、リフトアップ車にも良い結果が出そうです。
アバルトにも一度使ってみたい思いがあったのですが、先にカングーに使用してみます。お初の使用となる部品です。

そのままでは使えないので、この上に被せるスプリングシートを旋盤にて製作しました。

ポコッと被せる事が可能になりました。

良い感じに乗っかります。

上側のスプリングシートも工夫しました。アルミパーツを内径に合う様に外径加工し、ぴったりとはまり込みます。


リフトから降ろしてみると。。

お~~~~っ!良い感じに上がっています。


フロント:25mm リヤ35mm  荷物や人が乗る事によるリヤの沈み込みを考慮し、少し高めに仕上げます。
画像では分かり辛いですが、車高の上がったデカングーはものすごく背の高い車に見えます。


走行性能の確認が残されておりますので、アライメント調整後に試運転~仕上げを行っていきます。

 

試走を終えて、ニンマリ!ノーマル車高の時より背の高い車体が大きくい揺れることなくステアリングの安定感も増した印象です。後にユーザー様からも高速走行もすごく安定した走りだそうで、絶賛のご連絡を頂きました。

Written by Hashimoto

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