社用車パンダの最終補正作業


新たな社内使用兼代車として活躍する、 パンダ3 デュアルロジック車です。
本格使用を始める前に、日常使いを行いながら最終点検を行っています。気になる所があれば微調整や補正を行いながら整えていきます。

こういった最終点検は、お客様のお車に対しても同じ事ですが、一連の作業を終えた後の試運転~微調整はとても大切な作業です。
作業費用として計上する事ではありませんが、中には実作業よりも時間を要する場合もございます。
でも、重要なのですよ。こういう事は。このような最終工程の作業により「車が整っていく」そう感じます。

パンダの最終作業として気になったのは、自動クラッチ接続の違和感でした。
違和感と言っても、トラブルがあるわけでは無いので良い状態を知らなければスルー出来るレベルの状態です。
ふとした時に「クラッチを切るのが遅い」その印象を感じました。
デュアルロジックは、中身はマニュアルミッションですのでクラッチ機構が備わります。
クラッチ操作はECUとアクチュエータが行いますので、マニュアルミッションで言う半クラが上手いか・下手か、という判断が出来ます。

ECUと通信して、半クラ調整を行う事で上手な操作を実現可能です。
なのですが、主力機 BOSCH KTSテスタを繋ぐものの、500の場合は出来てもパンダでは調整が出来ない。。。そんな事も稀にあります。
パンダ3のデュアルロジック車の入庫量が少ないのだな。と察しました。

本来であれば、この画面上で補正・調整といった項目が表示されるのですが、パンダで接続すると表示されません。

こういう時は他のテスタを試していきます。
マーレー・テックプロ においても、自動変速機構の診断項目はありません。

TEXA IDC5ではどうでしょうか。

診断の第一画面では、クラッチに関する直結的な調整項目は見当たらず、ダメなのか。。と諦めかけたのですが、裏側に潜んでいました。
「クラッチ自己キャリブレーション作動」という内容の調整を行います。

これにより、違和感を感じたクラッチ操作は無くなり、快適な半クラを実現できる様になりました。
各メーカーのテスタはそれぞれに得手不得手があります。個性ですね。
複数のテスタを駆使する事で、納得のいく1台の車を仕上げていきます。

状態の良いスタッドレスタイヤを装着し、スタッドレスタイヤの代車が必要な際や、社内での使用にも活躍する新たなクルマが仲間入りです。

最後に。
代車のスタッドレス装着割合は低めです。
お預け入れの際の代車条件として、スタッドレス装着車が必須の場合は余裕を持ったご予約をお願いいたします。
出払っている場合は、必須であってもご用意する事はできかねます。

Written by Hashimoto

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