シトロエン ベルランゴの新車メンテナンス

新車納車直後にお預かりさせていただいた「シトロエン ベルランゴ」はこれから乗り出す為の前準備として新車整備を行わさせていただきました。

まずはレッドポイントの基本整備ともいえるステージ1メンテナンスの施工から、作業前の電気負荷時(灯火類の全点灯・エアコン風量全開など多くの電気を使っている状態)での電圧降下の測定を行ってみると無負荷時にバッテリ端子間電圧が14ボルト以上あったものが13ボルト台にまで低下し電気の無駄が発生していることが解りました。

純正のプラスターミナルはクイックリリースタイプとなっており、当然のようにバッテリポストへの咥え込む力も弱く接触面積も少ない構造となっており電気の無駄の起きやすいポイントです。バッテリー交換がしやすいようにこの様な作りとなっていると思われますが近年の車ではバッテリー上がりを起こした際にも多くのエラーが入ったり、バッテリーターミナルを外す前に行わなければいけない工程があったり、とお客様自身でのバッテリー交換をする事は余計なトラブルを引き起こす原因ともなります。

僕らがバッテリー交換する際にクイックリリースタイプである必要はありませんので潔くターミナル交換していきます。

マイナス側には電流制御ユニットが取り付けられています。

コチラを移植しながらバッテリーターミナルの交換を行いそこに追加のアースケーブルを制作、ボディとエンジンにアースケーブルを追加させていただきました。

各部を組付け、プラス側にはオルタネーターB+端子からのダイレクトケーブルも引き込みターミナルグリスを塗布すればステージ1メンテナンス完了です。

気になる作業後の電気負荷時の電圧降下は14ボルト台を維持する良好な結果に改善する事が出来ました。

引き続きの整備として油脂類の交換も行っていきます。

エンジンオイルとオイルフィルターの交換。

ブレーキフルードの交換。

エンジン冷却水の交換も行いました。

 

新車を長く大切に安心して乗っていただく為の前準備としてこの様な新車整備を行わさせていただいています。

関連記事