208GTI エンジン始動不良の原因は
ターボが効かなくなり出力低下も


プジョー208GTI 200馬力のエンジン不調の修理を行いました。

「症状」
◆セルモータの駆動時間が長い
通常だとキーを捻ると同時に始動する事が可能なくらい、始動性の良いエンジンです。
のはずが、4秒近いクランキング時間を要します。
◆エンジン出力が低下する
加速時のターボの効き具合が悪くなり、パワー感を損なった印象を受けます。
◆エンジンチェックランプ 警告灯が点灯する
症状の度合いにもよりますが、警告灯が点灯したり消えたりランダムな状態に陥ります。

この様な症状、いやですよね。
ユーザー様もお困りですが、現場側も頭を悩ませる症状です。

実測値の確認と、正常時のデータ比較を行いながら、怪しいポイントを探りたどり着いたのは VVTソレノイドでした。
インテーク側カムシャフトの作用角をコントロールするための油圧式ソレノイドバルブです。
冒頭画像がその部品ですね。

装着位置は、エンジンの裏側。タイミングチェーンテンショナの直ぐ横です。
直視する事が出来ないので、交換は手探りで行います。


ついでに、こちらのセンサーも交換しました。
カムシャフトのポジションセンサーです。
現代のエンジンは、様々な事をモニタリングしながら、色んな事を制御します。
トラブルシュートは一筋縄に行かない事が多いですが、大切なのは正常なデータを知る事だと常に思います。
常日頃から正常値に見慣れておく事の必要性を感じる、今回の修理内容でした。

Written by Hashimoto

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