20万キロを目前に予防整備を推考
パンダ100HPは各部の整備進行中


車検整備にてお預かり中のパンダ100HPは、20万キロを目前とし、予想されるトラブルを予防的に防ぎます。

クルマの寿命はどんなもの?と考える機会もあると思います、
答えは「メンテナンス次第」これが最適な回答であると考えています。

今回は、オルタネータの交換を行う事にしました。
欧州車の電装品も長持ちするようになったと思います。
発電機が20万キロ使えるという事。一昔前ならばなかなか実現しえない事です。
ドライブシャフトが邪魔をして、オルタネータが出てこないので取り外し、見えないボルトを遠隔で外して、取り出し成功です。
新旧のオルタネータを比較すると、出力の違いを確認できます。
新たに取り付けるオルタネータは85アンペア

取り外したオルタネータは70アンペアです。

新しい方は純正品ではありませんが、日本国内での使用には85Aが良いと判断し、良質な社外品を選択しました。

19万キロ使用した発電機の消耗箇所を確認すると、ブラシとスリップリングはしっかりと減っている事を確認。

ブラシは、ホルダー内にスプリングが仕込まれていて、徐々に押し出されてくる構造です。
でも、この残量はもう限界まですり減っています、
発電不良を引き起こすのは時間の問題であったと思います。

ついででは無いですが、たまたま機会が重なりました。
右側のロワアームを交換します。
オルタネータ交換に伴い、右のドライブシャフトを外すのですが、そうなるとロワアーム交換を行うには絶好のタイミングです。

不具合は先端のボールジョイントに起きています。
ジョイント内部のガタですね。

以前に組み付けた SessAロワアームブッシュは、組み換えての使用を行いました。

年間の走行距離が多いお車ですので、予防t気に行う事のご案内がとても重要になります。
間もなく迎える20万キロ。
愛されている車は幸せだと思います。

エンジンルームや外観を見ていると、とてもその距離を感じさせない1台です。

距離の少ないうちからメンテナンスをお任せ頂いています。
年に一度のメンテナンス入庫の際には、都度スチーム洗浄にて見えない箇所を徹底洗浄を行ってきました。
先手を打ったメンテナンスにより、トラブルもほぼ無くここまできました。

作業後、試運転を行い車の状態を確認するのですが、「パンダ100HPはとても軽快で直観的な良い車だ」とつくづく感じます。
イタリア・フランスの車は楽しく、良い車が多いです。
人間味があるというのが正しいのか分かりませんが、温かく個性的な仕上がりだと思います。

Written by Hashimoto

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