CLIO3RS ゴルディーニ リファインワーク スタート


クリオ ゴルディーニ 左ハンドル(左ハンドルは珍しいです)は、この先楽しく・調子良く乗り続けるためのご相談を頂きました。
事前にお車を診させて頂き、その後に初診点検を実施・状況把握を基にお見積りをご用意させていただき、お預かりと相成りました。
車を見て、即刻整備スタートという形は当社では行っておらず、土台をしっかりと築いてからの整備スタートという形を取らせて頂いています。

その様な理由から、内容にもよりますが初めてお車を診させて頂いてから、お預かりまでには3ヶ月ほどを要す場合も御座います。
内容によっては更に長い期間をお待ち頂く場合もございます。
クイックなご対応が叶わず申し訳ございません。

今回は、サスペンション・舵取り装置・動力伝達装置への整備を軸とし、基本的な整備(ステージ1メンテナンスやステージ3メンテナンス)を織り交ぜてのご提案をさせて頂きました。
数年前より、当社のオリジナルパーツをお買い上げ頂いていまして、他店にてそれらのセットアップを行ってこられていた車輌です。
ですから、初めてお預かりする車輌でありながら、既にクランクプーリやリジッドメンバーが装着済でした。

シャーシカップの証とも言える、ダンパーに貼り付けられたゴールドラベル。
シャーシスポールの場合は、ピンクラベルです。
今回は、こちらのダンパーを当社オリジナルの人気商品「ハイスペック・スタンダードダンパー」に変更させて頂きます。

動力伝達装置の整備から始めています。
トランスミッションを取り外す為には、サブフレームを先に降ろします。
サブフレームが外れると、複雑な構造のサスペンションが効率良く分解出来る様になりますので、先ずは一斉分解を行います。

取り外したトランスミッション。
レリーズシリンダに備わるレリーズベアリングは、随分と状態が悪くなっていました。
ここは、この時で無ければ交換が出来ない部分ですので必ず交換ですね。

今回のお楽しみ要素の一つ。
アップグレードとして、軽量フライホイールを組み込みます。
軽量とは言っても、デュアルマス構造では無い為、軽量度合いはそれと比べると控えめです。

純正フライホイール:6.2キロ

軽量フライホイール:4.6キロ

僅かに思える差ですが、これでも十分にエンジンは軽快に回ります。
この後、クラッチ機構を組付けて単体テストへと移ります。


単体テストでは、クラッチディスクがフライホイールに対して分離するかを確認しています。

新品クラッチディスクの厚み:8.38mm

取り外したクラッチディスク:7.09mm

消耗量としては1.3mmほど。丁寧に上手に使われてきたことが、こういう時に分かります。


フライホイールをクランクシャフトに取付て、クラッチメカニズムを組付け。
この後、トランスミッションを搭載し、サスペンション関連の作業を進めて行きます。
Written by Hashimoto

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