もう一度、最高の状態で乗りたい!
106復活計画スタート Season1-4


軽量フライホイールを軸に、周辺環境を整えながら整備を進めて行きます。
操作フィーリングが非常に悪くなっていた、クラッチのメカニズム。
原因は、クラッチ減りでは無く摺動部の油切れであった106。現在の劣化ポイントなどをしっかりと拭いながら、良い感じに復活の一途を辿っています。
フライホイールの交換・クラッチメカニズムの交換を終え、この後はセルモータの交換・クラッチケーブルの交換を進めて行きます。

枯渇していたクラッチコントロール部。
樹脂製ベアリングの交換・レリーズガイドの交換を行います。

手に持つ部品は、レリーズガイド。
クラッチ操作に伴い、この部品の軸上をレリーズベアリングが稼働します。
ご覧いただいているのは、部品の裏側から。
裏側はミッションのフロントシールになっています。
白く見えるのは、リップシールの潤滑をシリコングリスで行っている為です。

先日、同様の作業依頼を受けた際に、お客様に「この部位にシリコングリースを塗布してください。」とのマニアックなご依頼を頂戴した経緯があります。普段から行う事ですが、まさかお客様よりそのリクエストを頂くとは思ってもおらず、知識の豊富な方だ。。と感じ取ったことを覚えています。


こういう箇所にも、組付け後に給油が出来ると理想的なのですけどね。
ベルハウス内ですから、組付け後はアクセス不能な場所です。
グリスについても、割と早い段階で無くなってしまいます。
可動部の潤滑はとても大切でして、この部分が円滑に動くかどうかがクラッチの操作性に大きく影響します。

続いてミッションを搭載し、サスペンション関連の整備を進めていきます。
Written by Hashimoto

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