磁気エンコーダの読み取りは大事ですよ~!
メガーヌ・ブレーキメンテナンス


メガーヌ3RSのブレーキメンテナンスを開始しています。

先日タイミングベルトの交換とクーラーコンプレッサ交換を行っていた車両です。

施工内容は、フロントブレーキパッドの交換・リヤブレーキパッド&ロータの交換です。
冒頭画像は、リヤディスクロータ交換時に新品のエンコーダの検品を行っている様子です。

磁気エンコーダと言って、ABSシステムの作動に欠かせない構成部品のひとつです。
アクティブタイプのABSは、従来の金属によるパルス発生では無く、磁気を使ってより緻密なABS・ESP制御を可能にしています。
ベアリングシールに、エンコーダが内蔵されている為にパッと見では良否判定は不可能。
それを確認するのが、冒頭のツールです。

磁気に近づくと、内部の砂鉄が反応を示し、エンコーダのパターンを表示します。
簡単な原理のツールですが単体確認には必要不可欠。

 

用いるパーツは、低ダストパッドとディクセルのリヤロータ。
ロータには新品のハブベアリングが内蔵されています。
という事はエンコーダも新品。エンコーダは衝撃・外部刺激に弱いので、運搬中の破損を懸念しての点検を行いました。

残量の薄くなったリヤブレーキパッド。
結構薄いです。


フロントは、お客様が中古車購入時にパッドとロータを新調したという事ですので残量はあるものの、パッドは低ダストにすべく交換します。

新しいパッドと、これまで使用してきたブレーキパッド。
その厚みの違いは、並べると一目瞭然。

キャリパーは出来る限りの清掃を行っての組み付けです。
半分解していますので、洗浄機を用いた部分とセコセコと汚れを拭った部分で二分化しています。


リヤロータのシルバーに合わせて、再使用するフロントロータは本来はブラック仕上げですが、シルバーにリペイントし化粧直しを行います。

組み換え完了後は、馴染みを出す為に慣らし運転を行い、ブレーキの当たりを付ける運転に努めます。
低ダストパッドの魅力は粉が出ないのみならず、ペダルタッチの向上にも貢献します。
ブレーキパッドの構成には、摩材と背板で分かれます。当社のパッドは背板部分の厚みが純正と比べると分厚いです。
それにより、ブレーキ操作時にキャリパピストンが力の作用した際に、力の逃げが少なくなり、タワミが減少します。
そういうギミックも備えているのが「SessAブレーキパッド」です。

部品ひとつにもさまざまな特性と個性が存在する物です。
Written by Hashimoto

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