トゥインゴ2RS のベルト交換
サーモスタットは恒例の車を傾けての施工が正解


ルノー トゥインゴ2RS(ゴルディーニ)は、12カ月点検作業とタイミングベルトの交換を進めています。

ルーテシアRSと比べると、スペースが狭く作業性は若干悪めなのがトゥインゴの難点なのです。
トゥインゴRSに搭載される 1.6DOHCとデカングーに搭載される 1.6DOHC、これらは見た目はほぼ同じですがインテークバルブのVVTの有無と言う大きな違いがあります。
トゥインゴにはそれが備わります。

両方のカムスプロケは、緩めておくことでタイミング調整がスムーズに行えます。

トーショナルダンパー付きのクランクプーリ、今現在は問題がありませんが新調しておきましょう。

ルーテシア用の軽量プーリーが使用できると良いのですが..


リブ山の数が異なるのと、クランクセンターの寸法が異なります。

各部を組み替えて、クランクプーリのボルトを正しく締め付け。


センターボルトは必ず新調しましょう。結構な力量で締め付けるボルトですので、再使用すると折れます。

タイミングベルトの際に、バッテリ周辺を分解しています。
今回はこの機会にサーモスタットの交換も行います。

このエンジンのサーモスタットは、フルで樹脂製です。経年劣化でポッキリ!折れてしまう事もあるので早め早めの交換が正解です。
冷却ラインとオイルラインが通過する場所でして、分解中はオイルホールより少しづつオイルが流れ出てきます。
そのため、車両左側を上げて作業を行います。


車体番号で正しく注文しても、何故か水温センサーは異なるものが付いてくるという謎の事態。
これ、定番です。センサーに疑いが無い場合は、従来品を再使用するのですが、今回はエンジン不調の疑いもあったので専用のセンサーを取り寄せました。


分解のついでに、関係ない箇所も増し締めチェック。
この手のアルミブラケットは、僅かな緩みが生じていると先々のクラックに繋がる為に要注意です。

イグニッションコイルは、トラブル発生の主犯格。
そうなる前に4本同時交換を推奨しています。

エンジンマウントは、気持ちよく潰れていました。迷わず交換ですね!

 

引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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