クラシックミニは車の原点を学べる!


1990年頃のミニは、車検整備でのお預かりをさせて頂いています。
キャブレータ搭載の最終モデル。キャブクーパーと呼ばれる1300ccのクラシックミニです。

基本設計と構成部品は1959年から変っておらず、シンプルでありながら今の時代と比較すると「一癖ある」そんな構造のサスペンション廻り。
乗って楽しいミニを維持するうえでは、足廻り・舵取り装置・駆動系統を万全の状態に保つ必要があります。
構造が古いゆえに、ガタが出やすく、定期的なメンテナンスが必須と言えます。

今回は、ベアリングのリファインやハンドル機構のメンテナンスとブレーキメンテナンスを行います。
現代の車と比較すると、構成部品の一つ一つがとても小さく、そして軽い。
分解についても、コツを把握していればとてもスピーディに行う事が出来ます。

ステアリングラックは、ピニオン側では無い方のシャフト側にガタが生じ易いのが難点。
ガタが出ると、ゴトゴトと連打サウンドを奏でます。その音はフロワーを通じて入力する為に太鼓を叩くような音として聞こえてきます。

ブッシュの組み替えが可能である事が、この手の車のメリットですね。アッセンブリ交換の現代と比べると該当箇所の直接整備が可能なので、構造や基本を学ぶ上では
格好の車だと思っています。

ハブベアリングはご覧の様な形で供給されます。ハブキャリアから古いベアリングを抜き取り、レースを圧入~グリスは好きな物を入れて組み立てます。


こういう車に携わらなければ、テーパーベアリングにグリスを入れ込む方法なんて知る時が無いですよね。

ただし、ディスクロータの交換はちょっと不便。
現代だと、キャリパを外せばロータが外れますが、ミニの場合はドライブフランジにロータが凝結される構造です。
従って、普通よりも多くの分解が必要となります。

ラック内部のシャフト保持用ブッシュの打ち換えを行います。


ステアリングラックの末端、タイロッドエンドの交換を行い、組み付けを進めます。
タイロッドエンドは元々装着されていた物よりも全体にサイズが大きく、関節部の容量アップが見込めます。
全長は4mm長かったので、その分を加味して取付をセットします。

旧い車は、長きに渡り乗り続ける事が可能であり、その背景にはリペアパーツの供給率が非常に高いという事があります。
おそらくですが、いまだにボディからエンジンに至るまでをニューパーツで組み上げる事も可能ではないかと思います。
その他のパーツ類も、アイテム数が豊富。昔はあれこれと見続けながら妄想を膨らました事が懐かしいです。

Written by Hashimoto

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