アバルト595 GAIN DRIVE 相性バツグン!
車検整備でのお預かりをさせて頂くアバルト595です。
これまでに基本的な整備をはじめ、サスペンションのアップグレードや、クラッチ交換に合わせてフライホイールのインストールを終えた1台。
車のコンディションは良好で、継続検査はサラッと完了しました。
ここからは、これまで未着手であったエンジン性能をアップグレードする作業についてご興味をお持ちいただき、今回は2種のアイテムをご案内させていただきました。
点火系統を強化し、分厚いトルクを得る「V-UP16」と、今話題の「EDLC BOX GAIN DRIVE」です。
ご選択をいただいたのは後者のGAIN DRIVE。
EDLCという種類の大容量コンデンサを詰め込んだ、覚醒ボックス。
従来から存在するコンデンサ系チューニングパーツとは一線を画す効果を果たします。
サブバッテリの様な役割を担うわけですが、バッテリと言えども標準搭載される液入りそれとは性格が180°異なります。
私が説明の際に度々用いる表現を以下に記します。
◆液入りバッテリは巨大な溜池の様な存在
容量は大きく、たくさんの水を溜める事が事が可能であるが、空の状態から満タンにするにはじっくりと長時間を掛ける必要がある。
放水の際も同様で、一瞬で空にする事は出来ず、少量ずつのちょろちょろ放水を継続する。
小さな蛇口で放水し、小さな蛇口で給水する。
これが液入りバッテリの性能特性。
◆EDLC BOX GAIN DRIVEは満タンも放水も秒より素速い瞬発力をもつ
容量こそは少ないものの、満タンにするのも、放水するのも僅かコンマ何秒の瞬発力を持ちます、
◆これが何を意味するかというと
電力を必要とする消費電力の高い電子部品に対しての、電圧の到達速度が桁違い。という事。
◆そうなると、どうなるのか
電子部品は、指令(ECUやスイッチングからのON信号)を受けてから、作動開始(電圧が電流に乗って到達)するまでにはすくなからず遅れ・遅延が生じる。
この遅延は部品の作動遅れとしてリニアな動きを阻害する為、ワンテンポずれた動きとして現れる。
遅延が無くなると、電子部品がスムーズかつ迅速に作動する事から、総じてレスポンスアップとして理想的な動きを実現する。
素早い電気が車中をめぐる事で、気持ち良くエンジンが回り、ATの作動がスムーズになる事に感動を覚えるでしょう。
遅延の解消。それは小さな事の積み重ねですが、結果的に大きな効果として車好きを唸らせます。
過去に、開発時からの記事をまとめたものがあるので、以下にリンクを置いておきます。
「発売開始の目前 導入をご検討されている方は一読ください」
(文章力と伝える力が足りずすみません。気になる方は直接お問い合わせください。EDLCは文章で表現するのがすごく難しいのです..)
ボックスサイズがそこそこの大きさなので、取付の位置は悩むことが多いです。
アバルトは慣れてきたので、セット方法が定番化しました。
GAIN DRIVE からの配線は下向きもしくは、横向きに据え置く必要があります。
これは、水の浸入を防ぐためです。内部は、防水の為シリコン充填を行っていますがとは言え配線をつたって基盤に到達するリスクはゼロとは言えません。
出来る限り、水気から遠くなるセット方法を心がけます。
納車の際にお客様より嬉しいコメントを頂きました。
それは、ネーミングについて。
音楽を楽しまれる方でして、ギターを弾かれるとの事。
「GAINって、エフェクターとかを連想しました!」
大正解!ネーミングのヒントは、私もそこから得ています。あと、DRIVE というワードもギター関連では度々耳にするフレーズであります。
GAINとDRIVEが隣り合わせになる事は、ギター関連では無いのですが増幅・歪・刺激などを噛み砕き結果として車をスープアップするパーツという意味を込めたネーミング
それが「EDLC BOX GAIN DRIVE」という商品になりました。
自分で言うのもなんですが、面白い部品でお勧めです。
EDLC BOX GAIN DRIVE ¥47.300-