ついに来たか__DMFの呪縛


噂には聞いたいたトラブル案件を目の当たりにする時がきました。

ツインエアーエンジンを搭載した後期型の500や、パンダ3に装着される フライホイール(DMF:デュアルマスフライホイール)は、時としてトラブルを引き起こす。
という事例を何度も耳にしてきました。

とはいうものの、実例を見たことが無く、そのトラブルの前兆を感じる事もこれまで皆無でした。

今回、お預かりしているパンダ3のデュアロジック車は、別のトラブルでのお預かりをさせて頂いています。
そのトラブルを探るべく、試運転を重ねているとき「何かおかしくないか?このパンダ」と思うように。

どうおかしいかと言いますと、振動の出方にあります。
ツインエアーは気筒エンジンが発する特有の振動はつきものであり、それが車の個性を決定づけるチャームポイントともいえます。
ただ、正常な振動と比較するとどう考えても 不愉快で、違和感を感じる揺れがあらゆるタイミングで感じます。
特にアイドリングの時と、発進の瞬間などにそう感じる事が多い。

また、アイドリング放置の際に、クラッチ操作をアクチュエータが行ってないとき(マニュアルで言うところのクラッチペダルを踏んでいないとき)に発する音がおかしいのです。
カタカタカタカタと、ミッションの内部振動による異音が耳につきます。
その時に、シフトレバーをRや1へ入力すると ピタリ と鳴りやみます。

これらを統合すると、DMFの芯のズレが生じ、そのために振動が発生~振動はミッション内部を揺らし、不快へとつながる。
こうなります。

ある程度のシミュレーションを頭で構成し、ミッションを降ろす流れになります。
初の経験なので、若干慎重になっています。
ミッション~エンジンを分離し、ようやく見たいところを直視できるところまできました。


恐る恐る、隙間からレリーズベアリングの軸を覗くと___。

アウトですね。
完全に削れています。
フライホイール~クラッチ交換、場合によってはミッションケースの交換が必要になります。

引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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