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工場通信

作業前の点検時に気になった事

2017/03/11 | 何気ない作業風景

当社ではお預りした車輌の作業開始前は、見積りを作成する為に各部の診断・拾い出しを行います。

その内容・項目は作業内容によっても異なりますが、基本的な点検内容は全車において共通しています。
おそらくこの時点で、記録簿に記載されている法定点検以上の内容は点検を終えているかもしれません。

大切なのは、紙面上・義務的な点検では無く、
「お客様のお車をいかに良い状態にするか?」だと考えています。
車輌の状態は車の数だけコンディションに差が有り、
ご要望事項もお客様の数だけ個人差が有り、
ご予算もお客様の数だけ限度もあります。

それらを考慮し、お車とお客様にとってベストなプランをご提案させて頂けるよう努めています。

そんな点検作業の一環で、見落とすと埋もれてしまいがちなマイナー事例を見つけました。

作業前点検の段階で、診断テスタによる点検も行います。
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診断テスタは、豊富にありますが主力となるのはBOSCH KTS です。
ケースバイケースで、使い分けを行っています。

診断機の接続可能な車両は、新しくなればなる程、診断項目も豊富になります。

そして、気になったことは...
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これです。
ハンドルの位置、左向いていますよね。

電動パワーステアリングの診断項目内の実測値では、この位置がセンターとなっているのです。
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丸で囲んだところが、その数値です。

でも路上テストで走らせると、ハンドルを真っ直ぐにした位置で真っ直ぐ走ります。
その時の実測値は+7.5°をさしています。
センター0°を基準に右に向けばプラス方向へ、
逆に左に向けばマイナス方向へ数値は移行します。

パンダの場合、ステアリングアングルが介入する制御はそれ程多くはありませんが、
電子デバイスが多数装備される車の場合は重要な項目となります。

なるほど~っと思われた方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、今回の件はご依頼事項とは全く関係ありません。

気をつけるべき点は、この様な発見がある場合、テスタでいきなりリセット・補正を行わないことです。
そうする事で、これまで表に出ていなかったトラブルが顔を出す事もありますので。
特に、セレスピードシステムなどは要注意です。