安定感バツグン!
アバルトチューニングの醍醐味


車検整備でお預かりをさせていただくお客様のアバルト。
リクエストを頂いたアイテムをセットアップさせて頂きます。
吸気系と過給器系をブラッシュアップする為のパーツを揃えました。
○Bonalume アジャスタブル・強化アクチュエーター
○Bonalume ON/OFF 機能付き 強化ディバータバルブ
○Orque ブローオフリターンホース
○Orque インテークホース
作業の類としては、ココロハズム・ワクワク系に属します。
(この手のココロハズム・ワクワクする作業のリクエストもお待ちしています。
忙しそうだからと依頼を躊躇される方もいらっしゃる様ですが先ずはご相談を。時間の余裕させ頂ければ段取りします。)

シックで大人の空気感漂う、ジェントルアバルトのエンジンルーム。
モノトーンなコーディネイトで落ち着いた印象です。
軽量フライホイールもセット済みのアバルトピスタ MTAです。おとなしい見た目でやる事はやってます。

アクチュエータ交換に合わせて、金属製の遮熱板は取り外し。後にForge ターボブランケットに置き換えます。

Bonalumeアクチュエータ、先ずは出荷時のまま取付を行います。
後の試運転で、ブーストのピークを確認します。


Bonalumeアクチュエータは、カンタンに調整が可能な事。
内部の強化がなされているのは当然の事ですが、調整がラクに行えるメリットは大きいです。本体を回すだけで調整が可能。

純正の樹脂製ディバータバルブを、アルミボディの強化品に変更。
コントロールレバーの操作により、大気解放と循環の2モードを手軽に切り替えできます。

装着後は、見え辛くなります。

Orqueさんのインテークホースは、高耐久シリコンというのは言わずもがな。

優れているのは、装着後に頷くそのレイアウトデザイン。

バルクヘッドとの距離感がとても良い。絶妙です。
金属干渉を防ぐため、傷が着く心配とは無縁。
そして、ブローバイリターンホースの位置関係が良く、ホースに無理を生じさせない設計でした。

ターボ・ブランケットもセットし、試運転に移ります。

強化アクチュエータが良い仕事をしています。
アクチュエータを変える=ブーストを上げる使い方と、純正を維持する使い方に2分化されると思います。
私は後者を選択します。
強化アクチュエータに変更して、試運転を行うと純正でいう所のオーバーシュートはほぼ起きず、オーバーシュート位の圧力がかかり続けます。
つまり、保持する。安定感を増す。ここに特化させる事が特徴です。

なので、あまり高い値を維持すると色々な個所に負担が掛かり壊れます。
ちょっと低いのかな?と思う位のところが丁度良い。
実際には低くなのですよね。オーバーシュートの余韻を引きずった状態ではブーストメータの動きは安定せず、正確な数値を読み取る事ができません。
大体こんな感じ?という曖昧な読み取り方になります。

強化品に変更後は、いかなる負荷状態であっても「ビタッ!!」と指針の動きにブレを感じなくなります。
アクセル全開でも「ビタッ」踏み始めのブーストが動き出す時も「ビタッ」としています。

この「ビタッ!!」が、走りにおいても同様に強い安心感を感じるようになります。
とても扱い易く、とても賢い。そういう理想的な制御を行っている事が伝わります。

ウチではパワーを求める方は皆無で、みなさんフィーリングアップを求められます。
なのでECUチューン・サブコン・タービン強化 は行っておらず、純正プラスアルファ・ブラッシュアップを形にすることを得意といしています。

その考えの中で、今回の施工内容はとても理に適っています。
楽しく、賢く、アバルトを制御し安心感の高いエンジン性能を堪能しましょう。
Written by Hashimoto

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