エンジンオイル漏れ・クランクシャフトシール
プジョー106s16


「結構な量のエンジンオイルが漏れる」という内容で、106をお預りさせて頂いています。
タイミングベルト側の床にオイルが落ちるので、上からの漏れを疑っていましたが、クランクフロントシールからのオイル漏れでした。

交換には、タイミングベルトの取り外しが必要なので、同時に交換します。

問題の起きていたクランクシール。
打ち込み固定のシールなので、交換に当たっての取り外しには、多少の力と工具が必要です。
なのに「あれ?ツンと突いただけでズレてきた」という状況でした。

シールのリップ部からの漏れと思いきや、まさかの外周の勘合が弱くなっている?気になったので寸法測定を行いました。
外したシールの外周「66.04mm」

新しいシールの外周「66.30mm」

0.26mm細くなっています。
あまり例の無い症例ですが、これも経年劣化のひとつかと考えます。

PA系シールですので、BA系よりも新調にはめ込む必要があるシールです。
リップが硬く、入れるときに しくじり易い 事で有名です。その分、耐久性には優れます。


カムスプロケットの清掃・動きの円滑化も済ませて、組付けスタンバイはOK!
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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