8年~10年経過で注意すべきはココ


プジョー208GTIは車検でのお預りをさせて頂いています。
当サイト内で頻繁に登場する「ラジエタ交換」についての記事を確認されていた様で、今回は当作業をご指名いただていました。

1.6THPモデルの弱点でもある冷却水漏れは、樹脂劣化がその起因としてあげられます。
ターボエンジンである為、エンジンルーム内の熱源の影響も受け劣化と外的要因から突如として樹脂の破損が生じる事もあります。

予防的交換が必要という意識がお客様に伝わり、最近では水漏れを起こしてからの修理では無く、そうなる前に手を打つ事が多くなりました。
樹脂劣化の進行を確認するには、ラジエタのホース差し込み部をプライヤで徐々に力を入れながら掴むことで状況を把握できます。

先ずは、ロワホースの差し込み部。

増力すると、形状が変化しますが割れに至ることはありません。
適度な柔軟性を兼ね備えた状況です。

アッパーホース側は、同様の試験によりその形を維持出来ず粉砕しました。

ある一定の力から、もろさが現れます。


ラジエタを交換し、不意の水漏れを予防しましょう。

アッパーホース側に負担が掛かるのは、タービンが近いと言う事と、熱気を帯びたクーラントの通り道であることが理由として挙げられます。
下側は、冷却後のクーラントが通過する事と、熱源から離れる為に過熱状況では無いのでしょうね。

Written by Hashimoto

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