PANDA CROSS 10万キロ目前
点検で見付かるあれこれ


ほぼ新車の頃から見させて頂いている パンダクロス は12カ月点検でのお預かりをさせて頂いています。
普段のオイル交換から、1年に一度の点検・車検での整備を欠かさず行ってきた1台です。

私自身は久々に見させて頂く事になり、10万キロ目前という事もあり各部の点検を見進めて行きます。

4×4パンダの弱点**センターマウントのゴム部分がエイジング(経年変化)**を起こしています。
ゴム本来の弾力や柔軟性が失われ、振動の吸収性能が低下した状態です。


そのまま使用を続けると、走行中の振動増大や異音発生、さらにはプロペラシャフトへの負担増加といったトラブルにつながる恐れがあります。

パンダ4×4において、プロペラシャフトのセンターマウントは単品での純正供給がなく、通常はシャフトAssy交換となる部品です。

独自のルートでセンターマウント単体部品を入手し、劣化したゴム部分のみを適切に交換・組み換えを行う事が可能です。

これにより、コストを抑えながら現状のプロペラシャフトを生かした修理ができ、お客様のご負担を軽減しています。

(トータルメンテナンス・総合点検をお任せ頂くお客様のお車に限ったサービスプログラムです。)

エアコンコンプレッサに目を向けると、オイル漏れが確認できました。
すぐに大きな不具合につながるわけではありませんが、こういう事は何か得策を考えたいところ。


UVに反応する蛍光塗料が漏れ出しているのが確認できます。

リヤサスペンションの確認中、視界に入る違和感。

クローズアップすると、ようやく事の理解ができました。

スプリングに折損が起きているではないですか。
スプリングロワシートが劣化し、捲れあがっているのも重なり、何がどの部品なのかを理解するのに時間が掛かりました。
フィアット系のトーションビームの受け皿は、排水性が悪い様でして融雪剤の影響を受け、錆害が出る事は多いです。
その影響の派生でスプリング折損に繋がったものと思われます。

並行輸入車ですので、部品流通がスムーズで無いのは間違いなく、時間の掛かる事も出てくると思いますが各部を適切に処置し進めて行こうと思います。
Written by Hashimoto

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