308GTI エアコン不具合の修理
シリーズ最強のスペックを誇る 308GTI プジョースポール は、アルコンキャリパを装着した308のフラッグシップモデル。
派手さを抑えた外観に潜む心臓部は、270馬力の出力を誇る「羊の皮を被った狼」的存在であります。
ホットモデルの308GTI PS は、これまでにエアコンのトラブルに悩まされており、何度かに分けて該当するトラブル改善を行ってきました。
複数個所に不具合が起きており、症状改善する内容と改善せぬ内容が混在する事が、調べを進める中で分かってきました。
今回処置を施すのは、エアコン圧力の発生源であるコンプレッサ本体です。
今年は、プジョー・シトロエンのコンプレッサについて複数台の交換を行いました。
PWM制御による電子制御エアコン、何かと不具合を起こす事が多いのですよね。
種別も複数あるので厄介です。
マグネットクラッチの有無・高圧低圧の配管の位置関係など、数種類のコンプレッサが存在します。
今回は、マグネットクラッチ無・高圧配管が前方に位置するタイプです。
A
マグネットクラッチ無ですので、コンプレッサは常時回転する方式です。
稼働割合をPWMソレノイドが決定します。
ここも重要な不定期交換対象箇所。
クーリングファンレジスタです。過熱状態が続くと内部損傷の原因に繋がります。
不具合を起こすと、コンプレッサの作動を停止する連携パーツですので、今回の様な修理を行う場合は交換を推奨します。
これまでの悩みでもあった「エンジン始動直後は冷えない」という状況は、今回の一連整備により一発改善しました。
ソレノイドの不具合・圧縮不良が起きていたものと想定しています。
暑く長かった夏も終わり、冷房の使用頻度は下がりますが来年に向けての環境を整えられたと思います。
Written by Hashimoto