GAIN DRIVE 取付時の注意点
124への取り付けとベルトチェック

車検整備でのお預りをさせて頂くアバルト124スパイダーは、走行距離の少ない車輌。
4万キロに到達しておらず、全体のコンディションも至って良好でした。
とは言え、経過年数はそこそこである為、タイミングベルトの状態についてお客様も気にされていました。
そういう時は、直接確認するのが最善ですね。


アバルト124には、初期のモデルからグリーンラベル(緑文字の印字)のベルトが使用されていて、このベルトの耐久性はこれまでのホワイトラベル(白文字の印字)の物と比べると比較にならないほどの耐久性を誇ります。アバルト595は年式によりホワイトラベルと、グリーンラベルが混在し、ホワイトラベル装着車両は「ベルトチェックしておきましょうか」として確認した場合に「うわ!ヒビだらけ!」という状態に至っている事が殆どです。
グリーンラベルのベルトに、ゾッとするほどのヒビ割れが生じている事はほぼ無く、とても安心して使えるベルトであると言えます。
今回のベルトチェックにおいて、交換の必要性が無い事を確認できました。
一連の作業を終え、追加点が無い事を確認した後に GAIN DRIVE の取付を行い、仕上げとさせて頂きます。

124をはじめとし、昨今の車輌では主流となる 発電電圧可変制御 を採用する場合、GAIN DRIVE を取り付ける際にはアース線の取付位置に注意が必要です。
発電電圧可変制御の有無を見分ける場合、マイナスターミナルに着目します。
ボディやエンジンに接続されるアースケーブルとは別に、小さな電極コネクタが備わります。
ここでターミナルを通過する電流値を監視しています。
それにより発電電圧可変制御を行います。

注意点は、マイナスポストを固定するナットでアースを接続するのではなく。

アースケーブルの接続部を用いる、もしくは、ボディアースを使用する必要があります。

今回は、リザーブタンクの下側に位置する、既存のボディアースを使用しました。

プラス線は、バッテリ電圧が常時流れている場所を使います。
バッテリターミナルを使うのがベストであります。
最近では、バッテリターミナル付近であっても常時電源と、そうで無い場合が混在する為に注意が必要です。

GAIN DRIVE は、新しい車から、旧い車までその車の弱点を埋める効果を果たす事が、これまでの装着実績において分かってきました。
取付当初は、新しい車・直噴の車に効果がある・むしろ、そこしか効かないはず。と考えていましたがどうやら違いそうです。
付けなければ分からない事が無数にあるEDLCの効果。未知の分野だったからこそ、面白く興味深い世界です。
装着実績の無い車両への取付ご依頼もお待ちしています。
Written by Hashimoto













