300円の部品でトラブルが治る
妙に嬉しいシトロエン修理


シトロエンC5 V6 ツアラー は、サイドブレーキのエラー介入の為リフトアップして見てみると。
なんと、樹脂パーツの損傷により機械的トラブルが起きていました。
弊社ではC5の管理台数が少ないため、初めて見る症例でしたが、既に定番トラブルなのかもしれませんね。

サイドブレーキが電動化され、今や主流となった機構でありますが、この頃は機械的操作を電気モータが担うという、なんともややこしい構造です。
現代は、キャリパにアクチュエータが備わり、ピストンを直接モータが操作します。
機会&電気の構造は、ある意味とてもコスト掛るシステムと言えます。
この様な仕組みを見ると、当時の車造りの努力を垣間見られて楽しいです。

冒頭画像は、右リヤのワイヤーエンドでして、次の画像は左リヤのワイヤーエンドです。
左リヤも劣化が進むものの、かろうじて役目を果たしています。


原因は、この樹脂パーツの破損。
ワイヤーエンドのホルダーでして、これが無くなるとワイヤーを引いても、アウターチューブが動いてしまい、肝心のインナワイヤが正常に作動しなくなります。


それにより、電子システムにエラーが入り、物理的にも効かなくなるというのが今回のエラー原因でした。

この樹脂部品、とても大切な役割でありながら価格は 300円!
今時、この金額で買える自動車部品はなかなかありません。
費用対効果が抜群です。
なんだかとても、嬉しい事情です。
Written by Hashimoto

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