156セレスピード初期型の整備の終盤です

各部のリファイン作業でお預かり中の156が残り作業も僅かとなり、各部の最終仕上げなどを
行っています。

147.156.GTは、必ず燃料ポンプのガソリン漏れを起こします。
個体によっては2回目の交換を行っている車もチラホラと出てきました。
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このタイプのポンプは初期型です。
部品を調べてみると、国内の在庫数は1点のみ!
しかも生産終了!
慌てて発注しましたよ。
ポンプシールも生産終了ですが、シールは当社の在庫が1個のみありましたので、助かりました。

当社では、仕上の重要作業として入念な試運転を行います。
一連の作業を終えた車輌の、変化を体感する為です。
また、もっと良くしたい!という思いも込められています。

それらの作業は、部品を交換する作業ばかりでは無く、調整作業も含まれます。

例えば。
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ドアストライカの調整。
ドアを閉める際に、違和感を感じていましたので、センター出しと、締まり具合を調整です。
おそらくこういう事、オーナー様は気付きません。
でも、調整後は気付いていただけるはず。

セレスピード車ですので、ブレーキランプスイッチの調整も非常に重要です。
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ここの調整次第で、停止時からのシフト操作が楽に行えるようになります。

タイヤのエアー圧調整は、その車のサスペンション・タイヤサイズ・輪重 などの情報をもとに
入念に微調整を行います。
封入するエアーは、窒素ガスです。
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時には力強く加速させるテストも行ないます。
今回は、久しぶりにエアマスメータの不具合を感じました。
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交換後は、走りに大きな違いを体感できます。

先日、ワイパーカウルを外していた車輌ですが、カウルパネルの化粧直しが終わったので
組み付けます。
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156のこのカウルパネルは、1年ほど前に片側が生産終了となっているため、
新品に交換したくても入手できません。

そんなときは樹脂風塗装です!
以前に156GTAの納車整備の際にも施工しています。

樹脂パーツに割れが生じていなければ、塗装しましょう。
風化を防ぐ事が出来、今後の手入れもラクになります。

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