500 ツインエアー にMCBコンプリート


MCBはアバルト専用のみならず、現在はその他のチンクシリーズ全車にお取り付けが可能です。
まずはセンター(ラゲッジルーム)から取り付ける方が多いですが、その効果とMCBの良さに共感され、続いて前後の取付をご依頼頂くケースが殆どです。
モノコックボディ全体をサスペンションの機能として作用させる事が可能となる「MCB」ですので、コンプリートでの取付けは一層その効果を強く発揮します。

今回はツインエアー 500Sへのコンプリート取付をご依頼頂きました。
走行距離は6万キロ台の中古車として購入され、現状の各部はノーマルの状態です。
当社でご購入を頂いたお車ではありませんが、納車の際の整備内容や別添えの資料を見させて頂き、とても細かい箇所まで手の入っている、状態の良いお車でした。
色々なところで中古車の購入は可能ですが、今回の様にしっかりと整備を施して頂ける販売店は意外にも少なく、久々に感心させて頂きました。

取付の前に試運転とサスペンションテストの一式を行い、タイヤのエアー圧を確認。
各部に問題が生じていない事を確認し、MCBの取付を行います。

リーンホースメントの取付部を使用し、構造物を避ける様にデザインされたブラケットを装着します。

ホーンの取付ステーが、MCBのブラケットに干渉しそうでしたので、若干の加工を行いクリアしました。

フロントタイヤ・インナーライナー・フロントバンパーを取り外し、各部の組み付けを行います。
フロントホイールの取付面にも防錆処理を行い、ディスクロータとホイールの面当たりが可能になる処置も施しました。

ラゲッジルームとリヤバンパー内部にも同様に取付を行い、各部の仮固定の後は4輪を地面に接地させてから増し締めを行います。


組付け後の試運転では、ノーマルサスペンションならではのMCBの効果を確認する事が出来ました。
基礎環境を整えるという意味でも、サスペンションストロークに余裕のあるノーマルの状態で取り付けるのは大正解です。

ノーマルのチンクチェントのサスペンションセッティングから感じるのは、一般走行においてのコーナリング時のアンダーステアが強いという印象です。
アンダーステアといった表現をしてしまうと、スポーツ走行においての表現と捉えられがちですが、一般の走行状態でも同様の表現をします。
「普通に右折・左折をする際に」体に感じる抵抗感は軽快なコーナリングとは裏腹に、曲がり辛さを強く感じます。
MCBをコンプリートで取り付ける事で、脱アンダーステアを可能とします。ボディ本体をサスペンションとして機能させるMCBは、乗り心地のみならずハンドリングまで向上させます。
さらには、コーナリング後のアクセルを開けた際のトラクションの掛かり方にまでも違いを感じられます。
装着直後は、インフォメーションが多すぎて笑えてきますよ。

面白すぎると思いませんか?

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Written by Hashimoto

 

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