ラルグス ダンパーにスフェリカルアッパーの組み付けを行いました。

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アバルト595のお客様より、スフェリカルアッパーマウントの装着可否についてのご相談を頂きました。今回は、当社での取付作業では無く、ストラットをお送り頂いてのアッパーマウントの組み付けをご依頼頂きました。

当社のスフェリカルアッパーマウントは、どんなダンパーにも装着が出来る様に設計し、周辺の必要となるパーツもご用意しています。なのですが、サスペンションメーカーによる、ダンパー形状の違いが有る為に、部品単体での販売を行っていません。ダンパー内部の寸法や、軸のサイズ、ネジサイズ、千差万別ですので間違った組み付け方や、間違いに気付かない組み付けを行った場合は、スフェリカルも、ダンパーも本来の持ち味を引き出すことが出来なくなります。

その様な理由から、当社へのご来店が難しい方へのサービスのご提供として、当方へストラットをお送り頂き、採寸・加工を一通り行い、マウントを組み付けた状態で納品させて頂いております。

今回は、LARGUS (ラルグス)ダンパーへのご相談を頂き、外したストラットをお送り頂き、組み付けを行いました。
送って頂いて良かった事が数点あり、一安心です。

まず、到着したダンパーを確認すると、あれ?な点が。
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車高調にする場合に、組み付けなくて良い純正部品が装着されていました。
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こちらの純正アッパーシートです。

この様に組み付けるのが正しい形です。
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また、せっかくのフルタップ全長調整式のダンパーなのですが、スプリングテンションが強く掛かっていた為に、ダンパー本来の乗り味は実現できていなかったものと思われます。
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ダンパートップに装着する寸法調整用の金属カラーが備わっていました。スフェリカルへの変更の場合、このカラー寸法を変えた方が良いと判断しましたので、旋盤加工でカラーを製作しました。
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20mmカラーを32mmカラーに変更します。

この様に各部を採寸し、出来る限りのベストな状態に組み付けを行っています。
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スプリングテンションを正常な状態に戻し、フルタップ部のネジ山清掃や、仮調整も行いましての出荷となります。

本当ならば、装着状態で試走し、不具合が無いか?の確認も行いたいところです。今回はストラット単品でのサービス業務となるため、それが行えないのが残念です。

この様な作業は、ストラットの到着から最短で当日出荷が可能ですので、どうぞご検討下さい。

Written by Hashimoto

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