ABSのトラブル原因は
GTVのトラブル事例


サスペンションやリンク機構の整備を進めるアルファGTVです。
お客様からのご相談事項に、ABSの警告灯が消えなくて。と言う内容がありました。

調べてみると、左右のリヤタイヤの回転速度を検出できていない事が分かりました。
センサーの不具合を疑いましたが、どうもそれでは無さそう。
掘り下げて調べたところ、なんと装着されているベアリングに誤りがある事が判明しました。

ABSの作動には、車輪速度を検出する必要があり、検出方法に種類があります。
画像左は磁気エンコーダがシール外周に組まれたタイプ
画像右はセンサ側が磁気となるタイプ
両方とも、車輪回転に合わせて磁気パルスが発生し、その周期から車輪回転速度差を検出する事でABSやASR・ESPなどが働きます。
現代では磁気エンコーダタイプが主流となっており、より微速域からの速度検出が可能になっています。

GTVには前期・後期で異なる速度検出方式となる為、使用するハブベアリングが異なります。

今回のGTVは後期モデルセンサーですので、先ほどの画像左のハブベアリングが正しい事になります。

なのですが、実際に組まれていたのは画像右側の前期モデルのベアリングでした。
どこでそうなったのかの、経緯までは分かりませんが異なる部品が付いていては、正確な速度検出が行えません。
そのような理由から、ハブベアリングを交換する事に。

すると困った事が発覚しました。
右側のハブベアリングを装着するスピンドルシャフトの表面が、どういうわけか切削され一回り細い状態になっていました。
これではベアリング内径よりも、シャフト径が細くなる為に組付け後に内部ガタが出てしまいます。

想定外の事が起きていた為、部品確保が必要となりました。
部品待ちとなる為、作業は一時中断です。

Written by Hashimoto