TWINGO3 直進性不良と乗り味の硬さ原因は
新車整備・点検で分かる事


先日納車された直後の新車を、ご新規様のお車の点検・整備としてお預かりさせて頂きました。お預かりの際にお客様が言われていたのが、高速道路での直進性の不安感でした。初めて乗る車に対して感じる印象は「こんな物」なのかそうで無いかは大きな違いですよね。TWINGO3は、駆動方式・エンジンレイアウトがRRですのでFF・FR車とは色々な意味で基本の概念は異なってきます。

何はともあれ、まずは基本中の基本でもある BOSCH SDL によるサスペンションテストを施工します。

大きく下がった路面粘着率。サスペンション欠陥では?と一瞬不安がよぎりました。新車の部品の初期不良を想像するわけですが、新車ならではのよくある事例としてタイヤのエアー過多も疑わなくてはいけません。お客様が先日、スタンドでエアー調整は施工済とのお話しは聞いていたのですが、念の為確認します。

フロント:235kpa

リヤ:275kpa

う~ん、なんだか高いぞ。指定の空気圧は フロント:200kpa リヤ:250kpa です。普段は指定の空気圧にとらわれず、車とタイヤに合わせた圧を好む当社ですが、まずは指定圧に調整してみましょう。新車はタイヤの空気が多く入っている事が多いです。サービス精神旺盛ですね。

その後、もう一度サスペンションテストを行います。

フロントの路面粘着率が10%程上昇し、結果も良好に変わりました。左右のグラフに存在する左右差は、重量バランスが大きく影響しています。

基本的な点検を行いながら、作業を進めていきます。

Written by Hashimoto

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