プジョー207GT 点検整備のスタート
スチーム洗浄とブレーキディスクの研磨


新車の販売からお任せいただいている一台です。気に入った車にしっかりと手を入れ、その過程での変化を楽しみながら、永く乗り続ける事の楽しみを十分にご理解頂いているお客様です。走行距離は順調に増えており、10万キロを越えています。でも車はいたって快調そのもの。点検で入庫して「うわ~こりゃ大変だな~」どこからリフレッシュしようか?っと悩むのでは無く、より良い状態にするには今回はどこに手を入れようか?と考えます。とても理想的な流れです。

何はともあれ、まずはスチーム洗浄を行い、一年の汚れを綺麗に流しましょう。

すっきりと引き締まりましたね。

今回のメンテナンスプランのひとつに、ブレーキ系統の整備があります。

リヤディスクロータの交換と、フロントディスクロータの研磨です。全くと言って良い程に減ってないのですが。ちなみに新車から未交換です。ロータに着手するのは初めてという驚きの事実。なぜなら、新車時にSessAブレーキパッドを装着しているからなのです。ロータへの攻撃性の低さが証明できる瞬間です。

リヤロータは、融雪剤の影響が大きいですが裏面の錆が進行していました。それについては改めて取り上げようと思っています。
フロントロータは、SDLテストにおいて軽度な歪みを事前に確認しています。ジャダーの症状までは至っていなさそうですが、早めに手を打ちたいと思います。

ロータ研磨機にセットし、少しずつ歯を送りながら研磨を行います。

研磨機の回転中に、ダイヤルゲージにて歪みの測定を行います。この場合 0.06mmの振れがある、という事になります。あと少し進行すると、高速道路でのブレーキ制動時に振動を感じていたかもしれません。


すっきり・綺麗に面が出ました。10万キロ走破したローターが、研磨してまた使用できるなんて事はノーマルパッド装着状態ではあり得ません。

ブレーキも、ホイールも、汚さずキレイな状態で使い続けることが出来、しかも結果的に経済的。なんて素晴らしいパッドなのでしょう。ちなみに、パッドもほとんど減りません。でも、きちんと効きますからご安心を。

Written by Hashimoto

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