サブウーファーを移動しました
ローポジションアダプタ フィアット500


車検整備でお預かりしている500Cツインエアーは、整備の仕上げに機能部品の交換です。結構人気で需要の多い、ノーマルシートの高さを下げる部品です。ローポジションアダプタですね。ドライビングポジションが適正化されすごく自然な目線になるのでお勧めです。

今回の車輛は、運転席シートの下側にサブウーファーが備わるモデルです。サブウーファーが装着された状態ではローポジションアダプタは装着できない為、ウーファー外しが必要となります。

今回は、リクエストもありましたので助手席下側に引っ越しする事にしました。お客様は、無理なら外してもらって構いませんとは言われてたのですけどね。そうやって言われるとヤル気が込み上げるものです。

というわけで、室内は割と広範囲にバラバラです。

運転席下側に出てきているウーファー用の配線は、助手席まで届くのか?そんな淡い期待は一発玉砕。まるで届かない右ハンドル専用設計です。仕方ないので7本の配線を助手席迄引くため延長加工しました。

カーペットの中を探りながら、ウーファー取り付け用の穴を開けたりカーペットに切り込み入れたり、やることが多いです。

でもなんとか形になりました。一見すると最初からここに付いていたかの様な自然な装着状態です。
助手席の組戻しと、周辺の分解箇所も戻して。結構な疲労感。これで終わりなら良いのですが、肝心のローダウンアダプタがまだまだこれからです。

まずはノーマルのシートステーを取り外すところからですね。どうやって外すのですか?と聞かれます。色々な外し方がありますが自分のお気に入りは「スポットドリル」で半分位穴を開けて、あとは叩き込めば比較的簡単に外れます。

このときに大切なのは、打ち込みリベットの真ん中に穴を開けることですね。ベルトサンダーやリュータといった削り取る方法ですと、粉塵がシートレールに入り込んだり、シートを汚したりとリスクが大きい為お勧めしません。しっかりと刃先の管理されたスポットドリルならば、切り粉が大きく排出されますので安全です。

4箇所のシートブラケットが外れたら、ローダウンアダプタを指定された位置へ装着していきます。


こんな感じで、高さが大きく異なることが分かります。
組み付け復旧を進めて、ようやく全ての作業が完結です。今日は冷えますね。


一番最初の画像と見比べると、違いを確認出来ます。

この製品は、シートを換えずともポジションを補正できるのでお勧めです。
ドライビングポジションは、快適な運転には欠かせない条件だと思います。

 

Written by Hashimoto

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