アバルト595はオリジナルサス+MCB


595アバルトは、ステージ1メンテナンス・オリジナルサスペンションの組付け・MCBコンプリート にてお預かりをさせて頂いています。今週は、アライメント作業がフル稼働かつステージ1メンテナンスもフル稼働という内容に加えて、その他の作業も合わせるともの凄い量を行っています。

前回のご来店の際に、SDLテストによる現在のサスペンション状態を確認済ですが、作業着手前に改めてSDLテストを行います。
アバルトの純正サスペンションは、同年式・同じ様な走行距離であっても、非常に個体差が多いのが不思議な点です。今回のお預かり車輌はのテスト結果は標準的な結果が得られています。中にはリヤ側の路面粘着率が極端に落ち込み「え?ダンパー抜けている?」と疑う程の結果が出る場合も有ります。アバルトに乗られる方の殆どがサスペンションの変更をご希望されるのは、そういう理由があるからなのですね。

乗り心地の改善は多くの方が望まれることですが、見た目の車高バランスを整えたいと言う意見も非常に多いです。リヤ側のタイヤハウス・ホイールアーチとタイヤのクリアランスがバックリと開いてしまっているのも「何とか落ち着かせたい!」「低く身構えたい!」と思わせるポイントですね。

アバルト&フィアット500のリヤサスペンションは、トーションビーム構造でして、左右のアシは連結され非常に重たい構造物としてストロークの度に上下にドタバタの動いています。リヤダンパーの全長は短く、この構造物を制御するには純正品では少々役不足と言う点は否めません。

今回装着をさせて頂くサスペンションはオリジナル商品のフルセットです。エナペタルとの共同開発を行った、アバルトの気になる点をカバーする上質なサスペンションです。

引き締まった味付けを求める場合、必要となるのはスフェリカルアッパーマウント。純正のフローティングマウントでは耐久性に乏しく、スポーツダンパーとの組み合わせ相性は×です。すぐにガタガタと音を発する様になってしまいます。スフェリカルアッパーマウント N1 は、純正と同じ位置にダンパーのトップを保持するべく設計を行っています。それにより、ダンパーストロークを確保する事が可能です。

車輌への組み付けを行い、安定感と楽しさを併せ持つ乗り味に仕上げて行きます。
Written by Hashimoto

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