冬タイヤへの付け替え時に気を付ける事
ハブリングの固着は取り外しが大変です


冬シーズン真っ只中、タイヤをスタッドレスに履き替えている方も多いと思います。

今日はお知らせさせて頂きたいのは、スタッドレスタイヤを装着したホイールセットへの付け替え時の注意点です。

社外アルミホイールの裏側には、ハブリングと呼ばれる内径をピッタリと合せる為の部品が備わっています。

この部分にはまり込む様に取り付けられます。

夏タイヤ時に装着していたホイールを外した際に、画像の様にハブリングが車体側に残ってしまう事があります。

ハブ側の錆びが酷い場合、ハブリングを取り外す事がとても困難になるのですね。
ハブリングが残った事に気付かずに、スタッドレス用のホイールを取り付けると、ハブのセンターが合わず取付ける事が出来ません。
そのまま装着すると、とても危ない状況になりますのでご注意下さい。

ハブリングの素材がアルミ製の場合は、優しく熱を掛ける事で勘合が緩まり、それにより取り外す事が可能となります。

取り外した後は、付着した錆をしっかりと除去する必要があることをお忘れ無く。

エアーツールを用いて、ワイヤグラインダで磨きます。

ご覧の状態まで整える事が出来れば、その後は防錆処理を行います。

ホイールの取付面と、ハブの立ち上がり部分に当社では CU800 と言うカッパースプレーを塗布しています。

今回は、ディスクロータ内外周の見た目も綺麗に整えておきました。
今回のお車は、ルーテシア3RSです。過去に当社でスチーム洗浄~ハブの防錆を未だ行っていない事が、今回の様な状況に繋がったと考えています。
ホイールスペーサを装着する際も同様の下処理を行う事をお勧めします。

久々にハブリングの固着についての対処作業を行いました。
しっかりと処理をしておくことで、同じ事態の発生は確実に防ぐ事が可能です。

ホイール装着後は試運転を行い、最後にもう一度規定トルクでの増し締めを行って作業は完了します。

基本的な作業ですが、とても大切な作業だと思います。
Written by Hashimoto

関連記事