パンダ・クロス にリジカラの装着


各部のメンテナンスでお預かり中のパンダクロスの作業を進めています。
ご要望の作業のひとつに「リジカラ」の装着がありました。
この後に控える4輪アライメント作業の前に、リジカラの取付を進めて行きます。

前後への取付を行います。
装着前に、どのカラーをどこに装着するのかを明確にするために取付マニュアルに沿って、カラー側にマーキングです。


パンダの4×4は、初代の141パンダからそうですが造り込みが本気です。
パンダと名の付く車種には、4X4モデルが必ず存在しており、ローギヤード化されたトランスミッションと相まって、4駆らしい走りを楽しめます。
ジムニー並に人気が出ても良い車だと思うのですが、国内ではやはり少数派の4×4です。

サブフレームを固定しているボルトを緩めた瞬間に、大量の錆び水が流れ出してきました。
サブフレーム内に溜った水が行き場を失い、この様になる事は多いです。

車が新しい事が幸いし、ボルト側へ錆びの影響はとても軽くて安心しました。
使用されている地域によっては、融雪材の影響が重なり、ボルトが折れる。なんて事もあり得るのでしょうね。

ボルトの錆は、ウォータブラストで一発除去を行いました。設備導入前は、ボール盤で掴んで回して、ペーパーあてて必死に磨いていたのです。設備に感謝です。

カラーはこんなイメージで使用します。
場所によっては、ボディ側のみであったりと色々です。
画像はリヤ用のカラーです。リヤのメンバーの取付部のプレートの表側と内側にそれぞれのカラーを取り付けます。


カラーが入ることで遊びが無くなるので、個体差にもよりますが組付け作業が大変な場合もあります。
今回のパンダは、フロントへの取付はかなりの苦労を強いられました。

フィアットがその例に該当するかは分かりませんが、モデル末期の車の場合サブフレームの取り付け穴の遊びのマージンが小さくなる事もあるそうです。
そうなると、リジカラの取付も大変になってくるという想像です。


カラーをの取り付けにあたっては、アライメント値が大きく変化する場所のボルトを操作しています。
ツケポンでは、取付前よりも直進性が悪くなるのは当たり前の話です。

試運転を行い、4輪アライメント作業へと移ります。
Written by Hashimoto

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