アバルトのアシに違和感ありっ!
原因は何でしょうか


サスペンション診断にて決定的な不具合を捉えました。

ご新規様のアバルトの試運転中に、とても違和感を感じました。
左右の路面粘着率の差が大きく、どちらが正解なのか?すら分かりません。
アバルトのノーマルサスペンションの過去のデータを比較することで、右のフロントに異常が有ることが判別できました。

こういうデータは、過去にも同様な事を確認済です。
ある程度の予測はできましたが、原因はショックアブソーバの伸び側の作動不良です。

減衰が抜けているのではなく、その逆が起きるとこの様になります。
ダンパーを縮めた後に、通常ならばガス圧により自然と伸びてくるのですが、目一杯の力で伸ばそうとも伸びません。

純正ダンパーから、ビルシュタインのB8ダンパーに変更します。スプリングは再使用です。

リヤ側は、バンプストップラバーが経年劣化で風化し、なくなっていました。

バンプストップラバーを交換し、ビルシュタインダンパーB6 (‘リヤにはB8設定はございません)に変更します。

変更後は、違和感は無くなり、ニューダンパーらしい、しっかりとした安定感のある乗り味になりました。
サスペンションの違和感は判断基準が難しいですが、五感とテスターによる数値化により、確かな結果をご提供させて頂きます。
Written by Hashimoto

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