メガーヌ4RSはブレーキキャリパーの色替え
低ダストブレーキパッドとディスクロータの防錆も同時に


ローダウンスプリングの組付けを終えたメガーヌ4RSは、続きましてブレーキ関連の作業に着手します。
トロフィーでは、赤色のブレンボキャリパーが装着されていますが通常のRSは無塗装キャリパーです。
この要点については、ルーテシア3RSと同じですね。

まずは前後のブレーキキャリパを分解し、洗浄~塗装前の下処理を行いました。

塗装作業は当社では無く、塗装屋さんにご依頼しますのでその間ブレーキが効かなくなるのは怖すぎます。
というわけで、前回にジュリエッタのキャリパーペイントを行った際と同じ様に、別物のキャリパーを仮に装着します。

ルノーなのに、アルファロメオです。こういう素材を一組持っていると、とても役立ちます。キャリパーが大きいので、装着出来る車種は限られてきます。

ご依頼先の塗装屋さんから途中経過の報告画像を頂きました。
いつもは、キャリパーを分解し、オーバーホールも併せて行うのです。
今回は、ほぼ新車の様な状態のキャリパーでしたのでその必要性は無いと判断し、出来る限りのマスキング処理にて塗装を依頼しました。


イエローに塗り替えですので(赤では無いのが良いでしょ)、下地には薄黄色を塗布しています。

パキッと鮮やかなイエローに塗りあがりました。

塗装後、当社にパーツが戻り、取り外した部品(ブレーキブリーダ・配管・電動サイドブレーキアクチュエータ)を組付けていきます。

前後共にSessA PLUS ブレーキパッドの組付けです。
ロータの状態が良いので、今回はロータは研磨も交換も不要にて作業が可能です。
SessAパッドは新車に近い状態で装着されることをお勧めしています。
この初期投資は、高いものではありません。3万キロ後にその答えがはっきりと出ます!逆にエコです。

ロータのハブフランジに発生していた錆は、ホイールの当たりの邪魔になるので綺麗に除去しています。
これにより、ホイールの面当たりが可能となります。また、熱伝導性も良くなります。
何よりも、ホイールがハブに固着する事を防げます。


良い感じに仕上がりました。
ブレーキブリーダスクリュは、フルード交換時にネジ部からフルードが染み出てきて折角の塗装にダメージを与えるので、そうなりにくい対策も施して組付けています。
イエローキャリパーは映えますね!


ブレーキキャリパーのオーバーホールや、ブレンボの色替えを度々ご紹介させて頂いています。
その為か、ご依頼を頂く機会が非常に増えてきました。
お時間を要す作業の為、2週間近くのお預かり期間が必要となります。
色々な段取りを組み立てる必要もございますので、ご検討中のお客様は事前にご相談を頂けますと助かります。

Written by Hashimoto

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