軽量フライホイールを208GTIに組付け
LSD組付け完了!周辺部分の整備も進めています


機械式LSDの組付けを進行中の208GTIです。
トランスミッション側の作業は順調に進み、LSDの組付けを完了しました。

トランスミッションが降りている間に、サーモスタットの交換やフライホイール・クラッチ機構の組み換えを行います。
サーモスタットは、経年劣化の時期が割と早く迎える事が特徴です。
熱量が多い為か、樹脂劣化の進行が早く、破損して水漏れを起こしますので未然に交換します。
作業性の悪い箇所に装着されていますので、今回の様にミッションが無く・フライホイールも不在であれば作業性が良くなります。


サーモスタットには6本ほどのウォータホースが接続されています。
各部の制御の為とは言え、ちょっと仰々しい部品だといつも思います。
その点、イタリア車はこういった所の構造はシンプルかつ古典的だなと思います。

当社のオリジナルパーツのひとつ「ライトウェイト・フライホイールKIT」を組付けます。

DMF デュアルマスフライホイール 機構が備わる純正品に対して半分程度の重量にダイエットする事がウリです。
エンジンの運動神経を上げるには、真っ先に着手したい重要箇所です。
レスポンスが上がり、運転が楽しくなります。

3回に分けての増し締めを行います。
トルク+トルク+角度 という感じです。
結果的に75Nm前後のトルク管理となる様です。

クラッチディスクの表・裏が分かりづらい部品ですので、間違わない様に注意が必要です。
ディスクには丁寧に「GEAREBOX-SIDE」の記載が有ります。

油圧シリンダやミッションマウントも交換を行い作業を進めます。

ミッションマウントですが、外すときにボルト1本に違和感を感じました。
外した後に確認すると、新車時からでしょうか?斜めにボルトが入っていました。


ボルトのネジ山にもその影響が出ています。

ネジ山の修正と、ボルトの交換を行います。

車の各部の状況は、色んな意味で個性が出てきます。
何もかもをロボットが組む訳では無いので、こういう事も人間味を感じます。
時代が電気自動車が主流になるのは悲しい事ですが、楽しい車に楽しい作業を行える間は、それを満喫していきたいと思います。

Written by Hashimoto

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