PWMコンバータによるノイズキャンセルを施工
トゥインゴ3 のヘッドライトをLEDにコンバート


トゥインゴ3(TWINGO3)のヘッドライトバルブは、標準品がハロゲンバルブである為に気になるのはその暗さ。昔はそれで良かったのですけどね~。
現代は標準品がHIDやLEDである事が殆どですので、明るいヘッドライトに慣れてしまっている方にはハロゲン光は暗い印象を感じると思います。

ヘッドライトの光軸をリフレクタ(反射板)により形成する構造ですから、HIDバルブを装着すると光軸の制御が不能に成り対向車にパッシングされます。
ですので今回は、LEDヘッドライトバルブをチョイスします。

取付を行う前に、最近主流のPWM制御のチェックから始めたいと思います。
PWM制御とは、パルス電源制御です。最近の車の殆どが採用している方式です。
当社で初めてヘッドライトのPWM電源に遭遇したのは、2013年頃の事でした。
車はフィアット500のツインエアーです。
HIDが正常点灯しないという大事件が勃発し、大変な事態でした。
振り返ると、あれからもう10年近く!恐ろしくはやいです。

その際にPWMコンバーターを製作しました。
あの頃は、HIDを点灯させるべく商品化した SessA HID PLUS+ ですが、現代はそれをLEDにも使用しています。
類似品を見た事がありませんが、PWMをマイコン制御により直流電源に変換する製品はウチの製品だけだと思います。

言ってみれば、コレさえあればどんなHIDもLEDも正常作動させる事が可能です。
チラつきや不点灯とは無縁です。

オシロスコープで確認したところ、バリバリのPWM制御でした。
ベルランゴ・リフターも同じくでしたね。

このPWMにLEDを装着すると、一見すると分からないのですが実はこの高速周期でON/OFFを繰り返すために超高速瞬きをしている事になります。
ハロゲンバルブでは問題はありません。
LEDとHIDには不適合な電源と言う事です。

これまで設定していた HID+は、エンジン回転数を認識させる機能も備えていました。
LEDが主流になり、製品の配線を簡素化できるという判断でこの度 SessA LED PLUS+ という新製品をリリースします。
HIDを点灯させる事も可能です。(時代に合わせてLED+を名乗っています)
何が違うかと言えば、取り付け易さ!です。今までは、結線が難しく、お送りした先で不点灯や結線についてのお声が多数でしたので。

飾り気の無い箱と配線、こちらがSessA LED+ です。お値段は ¥28600- 税込み です。
材料費の都合で値上げも予想されます。

PWMコンバーターを介して出力される波形は。
オシロの青色の線がコンバージョン後の波形です。
下に表示している薄緑は、メモリーさせた物を比較の為に表示しています。

こうなれば、もう怖くありません。

デイライトのLEDの発光と遜色の無いくっきりとしたロービームの発光色となりました。


最後に光軸を確認・調整し、夜間の走行テストを行った後に微調整します。
スタティック&ダイナミックですね。これ重要です。
ですので、当社では灯火類の交換を行うにあたってはお預かりが必須となります。

SessA LED+は現在製品化進行中です。
配線図と共に出荷可能となります。4月の上旬にはご用意が可能になりそうです。

Written by Hashimoto

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