ミトやプントなどのスフェリカル・アッパーマウント 第三弾 進行状況レポート

先日お届けしました、ホットニュースに動きがありましたのでご報告を。

当社のイプシロンでの装着確認を行い、細かな各部の寸法調整を行いました。
今回の要の箇所は、 アッパーマウント最上部に位置するボディとの接触箇所。
樹脂素材を用いているのですが、ここをボディに上手くフィットする様に微調整を行っています。
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(画像は前回の物です)

今回は、製品化を見据えた状態の物ですので、カラーアルマイトや、レーザーによる印字も終えました。
全体像としてはこの様な仕上がりに☆
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パーツ点数が多いですね。

スフェリカルボールを内蔵する中心部分は、SessAブランド・イメージカラーのオレンジに。
それ以外の部分は、コントラストを際立たせる為ブラックに。
そうする事で、レーザー印字のコントラストがくっきりとし、見た目にもカッコイイです。
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そして、超薄型のスラストベアリングを納める専用ケースは、スプリングのアッパーシートも兼ねる構造です。

今回は、アルファロメオミトへのフィッティングです。
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アッパーマウントのスフェリカル化に合わせて、SessAアジャスタブルサスペンションの組み付けを行います。
組み合わせるスプリングが直巻きでは無く、テーパースプリングですので、今回のスフェリカル化に用いる
スプリングアッパーシートは、薄型ベアリング内蔵タイプを用います。
直巻きスプリング使用の際は、別のアッパーシートを使用する事になります。

純正のアッパーマウントは、500などと基本構造が共通のフローティングマウントです。
純正ショックで乗っている間は、急速に劣化しませんが、車高調整式サスペンションを装着すると、
1年ほどでガタツキ(遊び)が発生し、ステアリングの安定感が欠け、異音も誘発します。
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減衰力調整の可能な E12 加工を施し、走行シーンに合わせた減衰変化が可能です。
ダンパー下側にツマミを取り付けていますので、ここを回せば12段階の変化を楽しむ事が可能です。
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純正との比較はこの様な感じです。
見ても分かるように、純正マウント上部、ラバーの箇所は小さめです。容量的にもちょっと足りなさそうな大きさです。
新品交換直後は、遊びは無くなります。ゴムの形状変化などで馴染みが出ると遊び始めてしまいます。
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これを車輌へ組み付け、前回と同じ様に左右で異なる足回りの状態でのテストも行ないました。
予想通り、まるで違うグラフが出力されています。
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ロードホールディング性能・ハンドリング・乗り味・全てが別物になる事に、期待が高まります☆

スフェリカルアッパーマウントは、純正の足りない箇所を補う事に的を絞って開発をしています。
従来のいわゆるピロアッパーマウントと、構造は似ていますが、スポーティパーツというイメージよりも
ちゃんとした足回りにしたい!という方に強くお薦めしています。

ラバーマウントから、アルミ削り出しに変更する事で、路面状況による「硬さ」が際立つ事はあります。
反面、遊びの大きくなったラバーマウントの場合、ストラット本体の不要な遊びを生じますので、
その部分が乗り心地の悪化や、不安定さに繋がるという結果も見えてきました。

また、ダイレクトにボディへマウントさせて固定しますので、足回り各部より発する「音」は車内に聞こえ易くなります。
反面、足回りに異常なガタなどが発生した場合、劣化部品の早期発見にも繋がります。
ある意味、フローティングマウントではごまかせていた状況に、ごまかしは効かなくなります。

どういった変化(メリット・デメリット)を感じれるか?は、当社の試乗車に乗って頂き、体感する事が可能ですので
実際に体験し、取付をご検討下さい。

補足です。
当社のニューパンダに試乗を頂いたフィアット500乗りの方々は、プアな外観からは随分とイメージの違う
シャキッとしたサスペンションフィーリングに驚き、装着を決めて頂いた方が多いです。
ハードアイテムでは?と装着を悩む方、是非一度ご試乗下さい。
足回りに対しての世界観が変わりますよ☆

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